2014年02月09日

【小さいおうち】

《★★★》

タキおばあちゃんの葬儀から始まる。
苦労した人生で、最後はあんなに寂しい終わり方じゃなくてもよかったのに、って甥の娘である康子が言う。
そうなのか?って思わず見入ちゃった。
どうやら、台所の隅でうずくまるようにして亡くなっていたらしい。

遺品整理をしている中、康子の弟の健史宛てに箱が見つかる。
そこには、健史に勧められて書いていた回想録が入っていた。

女中というと聞こえは悪いけど、昔はれっきとした職業だった。嫁入り前の修業としても当たり前のように認識されていて、タキは、口減らしのために女郎屋に売られる子もいる中、器量が悪いせいで奉公に出された。
あまりにも明るく楽しいタキの回想録に、健史は「おばあちゃん、嘘ばっかり書いちゃ駄目だよ、戦争前にこんな楽しいわけないよ」とか文句を言うけど、タキの「なにもそんなことしてないよ。自分が器量悪かったって、ちゃんと書いたじゃないか」って、なんとも二人の会話は温かく楽しい。

どうして、こんなに優しそうなおばあちゃんが、寂しい最後なのかな?って違和感を感じつつも、それは最後まで取っておく。

タキが奉公することになった赤い三角屋根の洋風の小さいおうち。そこには時子という若く美しい奥様と、玩具会社に勤める旦那様、そして恭一おぼっちゃまがいた。
その小さいおうちで起こる、小さな事件。それが大きくタキの心を覆い、その後の人生に重しとなっていった。

小さな事件。それは本当は小さくなんかない。夫の会社のデザイナー、板倉がやって来て時子と出会う。
夫の連れてくる他の社員とは雰囲気の違う板倉に、興味を覚え、次第に惹かれていく。
妻の心の変化にまったく気付かない夫。タキも、周囲の者も気付いていたというのに。
やがて板倉はしょう兵されることとなり、時子は最後にどうしても板倉に会いに行くという。
それを止めるタキ。時子から手紙を預かり、板倉に渡す約束をするが、板倉は来なかった。そのまま戦争は激しくなり、タキは故郷へ帰ることとなり、平井家とはそのままになってしまった。

戦後、いてもたっても居られなかったタキは時子たちを探しに上京するが、そこで聞いたものは、大空襲の際、旦那さまと時子奥様は抱き合って亡くなっていた、ということ。恭一坊ちゃんの行方は最後まで分からなかったという。

それからタキは、悔やんでも悔やみきれずに、胸に大きな秘密を抱えて生きてきた。

タキの死後、その秘密を思いがけず知ってしまった健史。タキから託された箱の中に、かつて時子が板倉に宛てた手紙が入っていたのだ。そう、タキは手紙を渡さなかった。
私は原作を読んでいないから、分からないけど、タキは板倉が好きで、二人の恋路を邪魔したくて渡さなかったのかと。
だから戦後、板倉が生きて帰ったことを知りながらも、そっと孤独に生きていたんじゃないかな。このまま一人で死んでいくことが、二人を邪魔したことの償い?だと思ってたんじゃないかと思った。

そうすることで自分に辛さを与えて、自分は幸せになってはいけないと、そう思っていた、と。

ラストに、健史が恭一の所在を突き止め、会いに行き手紙を渡すんだけど。誰がどう見てもそれは時子がかつてタキに託した手紙って分かるじゃん。
それを恭一の前で、どうぞ、って、勘の悪さに思わず笑った。まあ、そういう話の展開なんだけど、それにしてもね。
恭一も「この歳になっておふくろの不倫の証拠を見るとは・・・」って。まったくもってその通り。

小さいおうち、そういえばタキの部屋に飾られていたでしょう。あれはなんだろう?板倉に会いに行ったのかな。その辺は映画では描かれてなかったので分からないけどね。


posted by じゃじゃまま at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【マイティ・ソー/ダーク・ワールド】

《★★★★☆》

相変わらず面白い。
今回は、ソーの恋人の体に、悪のすっごい力が入ってしまって、それを奪われると世界が大変なことになっちゃう、その力をめぐって悪とソーが攻防するんだけど、あの出世欲の塊みたいな弟の協力もあって頑張ったんだけどね〜。
結局盗られちゃった上に、弟も最後はいい人で死んでしまって。

ソーのお母さん、お妃だけど、その人も悪に殺されちゃって、話は簡単なんだけど、でもぐわ〜〜〜っと見どころ満載で引き込まれるんだよね。
私にはアメリカ的な血が流れてるのか??アメリカ人がこういうの好きなの、理由は分からないけど、感覚同じなのかな(なんてね)、私も毎回大好きで楽しみにしてるシリーズだ。

うちの息子も大好きだし、そういう人多いからヒットするわけなんだけどね。
で、次はなんだ?どれをやるんだ??

なんといってもラストが衝撃的だったよね〜。私は、心臓ドキュンとしたけど。
これまた次が怖くなるような、え〜〜〜〜〜っ!!!!!!って。

posted by じゃじゃまま at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ゲノム・ハザード ある天才科学者の5日間】

《★★☆》

イラストレーターの石神は、ある夜結婚記念日を祝うために帰宅すると、妻が殺されていた。驚愕する石神の元へ死んだはずの妻から電話がかかってくる。
混乱する石神、そこへ警察を名乗る男たちが踏み込んで来て、連行される。
途中、様子の異変に気付いた石神は隙をついて脱出、逃亡する。

半信半疑の韓国人記者の協力を得て、調べていくと、どんどん深まる謎。イラストレーターとして存在していた自分は、誰か別人の記憶と変えられていたのか。
本当の自分は科学者で、いったい誰がなんのために自分を執拗に追うのか。

西島秀俊が見たくて映画館に足を運んだ。
ストーリー的には、そういうサスペンスだけど、こんなこと実際にあったら二カ国で大変な騒ぎだよね。
でも製薬会社同士内のことでもみ消されちゃうのかな。

というよりも、西島さんは韓国女優が好きなのかな〜。相手に韓国多くないか?
でもファンとしては、ずっと独身でいて欲しいし、そうじゃなければ、日本の女優さんよりも韓国の女優さんの方がしっくりくるんだよね、確かに。
それか、日本の女優さんよりは、男性にモテモテの方が安心だったりして。

結局、あの日本の製薬会社の人の交通事故が発端だったけど、あいつは罪に問われたんでしょうか。悪の根源はあいつだったよね。






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2014年01月23日

【北のカナリアたち】

《★★☆》

すごい豪華キャスト!
満島ひかりに、宮崎あおい。森山未来に、松田龍平。小池栄子に、勝地涼。私の好きな俳優ばかり。

かつての教え子が殺人事件の重要参考人として行方を追われている。
20年前ある事故がきっかけで島を去った教師。その教師の元へ刑事が教え子の行方を尋ねてくる。
あの事故以来、初めて元教え子たちに会うはる先生。
あの事故・・・教え子たちはみなそれぞれに、あの事故に対して責任を感じている。

そして次々に明かされる教え子たちからの、あの時の事実。

合唱コンクールの独唱の奪い合いで、少女を追い詰めたと謝る子。
声が出なくなったのは、自分が少女にひどいことを言ったからだ、と告白する子。
あれは自殺の振りをしていただけで、そのせいで先生のご主人を死なせてしまった、と自分を責めている子。
事故のあと先生の悪い噂を振りまいたのは自分だと言う子。
そして、先生のご主人が嫌いだった、と白状する子。

先生にも秘密があった。夫は余命半年の命であった、愛する人がいた、それは夫も知っていた。

そして、先生はみんなと出会った故郷でもあるこの島にのぶを呼び寄せていた。

のぶの犯した罪にはきっと情状酌量とか正当防衛とかつくんだろうな。
20年前、結局歌えなかった歌を、先生はのぶと一緒に歌いたかったんだ。一人じゃないよ、仲間がいるよって。

だけど、中村トオルの存在・・・あれって、ふ〜ん。
っていうか、こんなこと往年のさゆりファンに怒られるけど、いくらなんでも実年齢を知っている私には、ちょっと抵抗があった。
柴田恭平と夫婦って・・・。いくら吉永小百合が若く見えるといっても、ちょっと・・・。

で、昔と今がちょこちょこと入れ替わるんだけどね、演じてるのが同じ吉永小百合だから、今なんだか昔なんだか一瞬迷うことが多々あって、どうなのよ、と思ってしまった。
日本アカデミー賞取ってたら、正直怒ってたかもしれない。よかった、取ってなくて。



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2014年01月04日

【舟を編む】

《★★★》

映画のカテゴリーが恋愛になっていたけど、恋愛よりもヒューマンだよね。
大渡海という辞書作りにかける編集者たちの情熱の物語。

出版業界からすると、辞書なんて地味でダサいんだろうな。流行とは関係ないし、いまどき辞書かよ、って。
でも、私もずいぶん前に広辞苑かな、新しくなったとかっていうニュースを見て、ああ、一家に一冊必要だなって思ったんだよね。

わが家にも数冊、子供向けも含め辞書あるんだけど、確かに載ってない言葉あったりする。ついコンパクトなものを買ってしまうとそうなるのかも。

言葉はどんどん変わるし、電子辞書もいいけど、辞書作りって大切だな〜と。
私には根気がないので辞書部なんかに配属されても向かないけど、でもすっごくいい部署だと思った。
松田龍平がここでもいい味の役者さんだった。

かぐやさんとの馴れ初めが原作ではどうなってるのか分からないけど、映画ではあっさりしていて、どうして二人が結婚まで至ったのか物足りなかったよね。
三浦しをん氏はもともとそういうところ淡泊なのか、それとも映像では時間が足りなくてあっさりしちゃったのか、確かめたいので原作も読んでみようと思う。

じっくりいい作品だったけど、やっぱりこの前に観た【箱入り息子の恋】が強烈すぎてそれに勝る映画はいまのところない。

posted by じゃじゃまま at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【箱入り息子の恋】

《★★★★★》

素晴らしいの一言。
役所で14年間、昇進もせず記録係に在籍している主人公の天雫健太郎。昼休みには自宅に帰りお昼を食べ、退社時刻にはきっかり帰り、休みの日もずっとゲーム。
30歳過ぎてもそんな生活の息子を心配した両親が、婚活パーティに出席する。もちろん、親のための婚活で、会場には子供たちの履歴書を片手に、ああでもないこうでもない、と相手を探す。

趣味は貯金の冴えない健太郎の元へ(親の)来る親はいない。

やっと来た今井夫妻も、履歴書と本人の写真を見て、早々に席を立つ始末。

なんだかな〜、そりゃそうだよね〜。いかにもって感じの健太郎だもん。
今井夫妻の娘、奈穂子も家に閉じこもりがちの女性。

そんな二人が偶然出会う。
突然の雨の日、健太郎が傘を取り出し歩いていると、じっと自分を見つめる視線と出会う。まさか、こんな自分に?自分のことを見る女性がいるなんて・・・といった感じで見つめ返す健太郎だけど、女性は雨の中じっと立っている。
そうだ、傘をあげなくちゃ、と近づく健太郎。人と接することが苦手な健太郎は、女性をじっと見ることができなくて、傘を手渡すと逃げるように去ってしまう。

迎えに来た母親が傘を見ると、そこには先日の婚活パーティの履歴書で見た名前が・・・。

状況を察した母親は、さっそく天雫家に見合いを申し込む。

母親役の黒木瞳がいい働きをするんだな。去年のちょっとしたスキャンダルも忘れちゃうくらい、いい母親。
見合い当日、相手が健太郎だと知った奈穂子の父親は、早々に帰ろうとする。
が、ここで初めて健太郎は自分の気持ちを口にする。

奈穂子が視覚障害者と知っても変わらない健太郎。健太郎は、奈穂子が視覚障害というは、雨の中で出会った女性と見合いで再会できたことと同じくらいの事件で、視覚障害だけが特別びっくりっていうものではないんだよね。
実は、ここに健太郎のよさが出てるんだと思う。

逆に、父親の方が奈穂子の目が見えないことを同情し、特別視し、奈穂子を内側に追いやってるってことに気付いてもいない。
それを健太郎は見合いの場で、一生懸命訴える。
自分の欠点も、見た目で笑われることの辛さも、「奈穂子さんの見えてるものと、今井さんの見えてるものは違うと思います」と。
よくぞ言った、健太郎。冒頭から今まで君にこんな力があったなんて分からなかったよ、と思い切り褒めてあげたいくらい。

そしてそれは、奈穂子と奈穂子の母親にしっかり伝わった。

父親がどんなに反対しようとも奈穂子は健太郎が好きになった。そしてそれを応援する母親がいる。

健太郎の優しさがどんどん溢れてくる。なんだかな〜の健太郎が、どんどん素敵に見えてくる。見慣れてくると、それなりにいい男だし。
健太郎と奈穂子と、そして黒木瞳がいいんだ。

不器用な二人の恋に、障害が次々に襲う。もうあり得ないってくらいのでかいのが。
二人の恋に気付いた大杉漣演じる父親が割り込んでくる。それを止めようとする黒木瞳と徐々に夫婦のいさかいになり、目の見えない奈穂子が車に轢かれそうになったとき、体を張って守ったのが健太郎だった。

普通は命の恩人なのに、「これで二人も終わりだ!」と大杉漣は言う。そう、今度は大杉漣だけじゃなくて、健太郎の母親の森山良子までが反対派に回る。
うちの息子をこんな目に遭わせて、と謝罪に来る今井家を追い返す。

それでも二人の恋は止まらない。もういいじゃん、娘がそこまで想う人がいて、全然出世しなくても冴えなくても、相手もこれだけ娘を想っていてくれたら、なにが一番幸せかって分かるでしょう??大杉さんよ〜。

健太郎も一度は諦めようと思った。だけど、奈穂子が一人で二人で一緒に行った吉野家で泣きながら牛丼を食べてる姿を、そっと正面に座って見つめていたら、諦めることなんてできない。絶対離しちゃいけない。
健太郎は、自分の気持ちに正直になることを決めて、役所を飛び出し奈穂子に会いに行く。

二人にしか分からない合図でそっと奈穂子の部屋で抱き合う二人。こんなにも大事で、こんなにも好きなんだ。
なのにさ〜〜〜。ここでもまた来たよ、父親が。そもそも部屋に忍び込んでるんだから静かにしてればいいのに、笑い合うから声が聞こえて来ちゃったじゃない!
しかも!二人とも裸っていうのはまずいよね〜。親に見られたくない姿ナンバー1。親も見たくない子供の姿ナンバー1じゃない?

黒木瞳でさえ、さすがに目を覆っていたね。娘のそんな姿を見てしまった父親は、もう大変。死んじゃうよ、ってくらい健太郎を殴り、挙句に健太郎は二階のベランダから転落してしまう。
もう絶対死んだ、と思った。
娘をキズものにした健太郎を許すはずもなく、そして我が息子が素っ裸のままベランダから転落させられたら、天雫家ももう絶対に許さないだろうな。

と、そんな展開になりそうなところだけど、それでも二人の想いは止まらない。きっと健太郎の両親はもう息子のために、健太郎の気持ちを優先する日も近いはず。
奈穂子の母親も、やっぱり最初から最後まで奈穂子の味方で、二人を応援し続ける。満身創痍の健太郎が、今度は病院のベッドから奈穂子に宛てて点字で送り続けるラブレターを嬉しそうに渡しに行く黒木瞳、あんたは本当にいい母親だよ。

大杉漣だけは、どんな風に折れるかは想像つかないけど、奈穂子は絶対に負けないし、貫くと思う。どれくらいかかるか分からないけど、いつか折れるはず。
そんな風に心の中にいつまでもずっとずっと奈穂子と健太郎の恋が存在し続ける。見たのは2013年だったから2013年一番いい恋愛映画だった。これが2014年も抜かされないことを祈る。

健太郎役の星野源さん、病気のため一時活動休止ってなってたけど、復帰したみたいで本当によかった。そしてこの映画、本当にありがとう。


posted by じゃじゃまま at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月29日

【きっと、うまくいく】

《★★★★★》

文句なしの五つ星!!!!!
インド映画はそうだ!長いんだ、と思い出したのが、上映時間の170分を見た瞬間。
こんなに長い映画、【風と共に去りぬ】以来かも!?

ところが2時間50分。まったく苦痛にならずに、そのまま観ていたいとまで思ってしまうほど、三人の青春時代に浸かってしまった。

物語は、名門ICE工科大学で出会った三人のおバカトリオと仇敵であるチャトゥルのある約束から始まる。
チャトゥルに呼び出されたラージューとファルハーン。10年前の9月5日。どちらが人生の勝者か勝敗をつけようという約束の日から10年経ったのだ。

外資系の会社で副社長の座につき、豪邸や高級車を乗り回すことで人生勝ったと見せつけたいチャトゥル。
彼は学生時代、最後まで勝てなかったランチョーにどうしても今の生活を見せつけたい。

ところが、ランチョーは卒業と同時に連絡を経ち、親友ラージュー、ファルハーンとも、恋人ピアの前から去ってしまった。
卒業から5年、煮え湯を飲まされ続けていたチャトゥルがランチョーの居所を突き止めたという。
ラージューとファルハーンは自分たちの元からなにも言わず去ってしまった親友に会いたくて、チャトゥルと共にランチョーの元へ向かう。

そこで、彼らの大学時代の深い絆、おバカな青春時代を私たちは知り、そして、ランチョーがなぜ行方をくらましたのか。
その謎が解け、話はラブ・ストーリーに向かい、最後は人生のサクセスストーリーでハッピーエンド。
こんなに泣けて、笑えて、幸せになる映画、今年一番かも!!!

大学時代、いつも教授たちを困らせ、学長にも楯ついて睨まれ、だけどランチョーは心から機械が大好きで学びたかっただけなんだ。
仲間のヘリコプターを改良して喜ばせようとしたのに、仲間は人生から降りてしまった。ランチョーは、彼を追い詰めた学長を許さない。ランチョーは、常に自分の信念に基づいて決してぶれない。

親友だってもちろん裏切らない。親に逆らえずにカメラマンになれないファルハーンの背中を押し、自殺未遂したラージューを全力で救う心のまっすぐな男、ランチョー。

在学中の悪戯は本当に笑える。チャトゥルの読む原稿を書き換えて学長を笑いモノにしたり、(ま、これでチャトゥルはプライドずたずたで10年後の約束になるんだけど)パーティに忍び込んだり、時に仲間が自殺したりして悲しいけど、それでも開放的で楽観的。
でもそれだけじゃない。生活の格差や、夢に向かって諦めない大切さ、泣けるんだ。

学長との最後の最後での和解も。だけど、ランチョーは姿を消してしまった。

ランチョーを探しに二人の親友がランチョーの実家に行くところも大好きだ。
思い切り笑える。そして、今、本当にランチョーがランチョーでいられるその場所へと向かう。

そうだ、そうだ、あと一人誘わなくちゃいけない人がいるっていうんで、ピアの結婚式に乗り込み、ピアと共にランチョーの元へ急ぐ3人と仇敵一人。

ラストへ向けて期待は高まり、ラージュー、ファルハーン、ピアとランチョーの感動の再会。
いけすかないチャトゥルの自慢話に呆れながら、なんか悔しい気持ち。なんか大逆転ないかな〜って思ってたら、最後の最後にありましたよ、大逆転が!!!!!!

すべてがうまくいく、こんなハッピーな映画。泣けて笑えて、幸せになれる。
170分、無駄じゃない!




posted by じゃじゃまま at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【パシフィック・リム】

《★☆》

芦田愛菜ちゃんに★一つってことで。

なんだかさ〜、ハリウッド映画に出てくる日本人、なんか不自然なんだよね。
海底の裂け目から次々に怪獣が現れて、人類を襲う。そこで世界が一つに手を結びパイロットがロボットを操縦して闘う。

まず、菊池凛子演じる森マコ。彼女は怪獣が東京を襲った時に、後に司令官となるパイロットに救われ、育てられた。
で、今はアメリカでパイロットの人選の任務についている。
なのに、なのに。アメリカで生活してるのに、妙にお辞儀ばかりするのっておかしいでしょ。
いっつも思うんだけど、日本人を起用したからって日本人っぽさを演出するのって逆におかしい。
やたらとお辞儀して、すごい違和感。外国人が持っている日本のイメージをそのまま出すと、こっちからは逆に変。

それになんだかな〜。絶対演出ミスだよね。菊池凛子、下手なんだか上手いんだかさっぱりの演技で、きっとあれは演出なんだろうけど、外国人の役者が演技してる空気はハリウッドなのに、森マコが出ると急に空気一変して、B級、C級な残念な映画になってしまう。

物語自体もまったく内容がないし。
あっ!そうそう。ローリーと仲間の生意気な息子の顔がそっくりで、どっちがどっちなんだか分からなくて、頭混乱。
しかも、生意気な息子の方。父と息子もたいして歳変わんなくない?ってくらい、誰が誰だがで、ますます評価下がる。

唯一芦田愛菜ちゃんだけが、私の中では日本を代表する女優さんとして、ハリウッドよ!見たか!って気持ちになった。





posted by じゃじゃまま at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月26日

【あなたへ】

《★★☆》

刑務所の刑務官だった男が、妻の遺言で、妻からの最後の手紙が長崎県のとある郵便局留めになっていること、そして故郷の海へ散骨してほしいこととなっており、一人、妻はなにを伝えたいのか分からないまま旅をすることとなる。

高倉建と田中裕子は夫婦で、堅物で一生独身と言われていた高倉建演じる刑務官は、慰問で童謡の歌を歌いに来ていた田中裕子に惹かれ、後に結婚する。

だけど田中裕子は慰問じゃなかったんです、たった一人のために来ていたんです、と打ち明ける。刑務所で受刑者が死んだ。その遺品から出てきたハガキ。
高倉さんが亡き妻から受け取ったハガキと同じ絵が書いてあって、そうか、田中裕子の愛する男は受刑者の中にいたんだな、果たしてそのことを高倉さんは、妻が死んでから気付いたのか、死ぬ前に気付いたのか。

過去と現在が交わるんだけど、いかんせん、高倉さんはどの時代を見てもやはり高齢なので、結婚前、結婚後、妻の生前か、死後なのか、区別がつかなくて分かりません。

でも竹田城のシーンで、「あの人を忘れさせてください」って高倉さんに言うシーンがあって、だから結婚前から妻には愛する男がいることは知っていたんだろうな。刑務官の妻に、かつて受刑者の内縁の夫がいてもよかったのか分からないけど。

で、旅の途中でいろいろな出会いがあり、辿りついた妻の故郷。受け取った最後の手紙には、たった一言「さようなら」って。そりゃ、なんだよ。

高倉さんは「分かった気がします」って言ってたけど、私にはさっぱり妻の気持ちが分からない。
旅をさせておいて、渡した手紙には「さようなら」の一言????
私には、すごく切ない可哀相なラストに思えた。

なんていうか、子供も望まず、夫以外の男をずっと心に思っていたこんな私をもう忘れて、って。
そういう「さようなら」に思えた。
ずっと夫婦の間には遠慮っていうものがあって、高倉さんは心から妻を大事に愛していたのに対し、妻の田中裕子には、愛というよりも、遠慮というか感謝というか。

だから、ありがとう、そしてさようなら、って意味に取れたんだけど。遺骨を散骨するのだってそういうことじゃないの?
本当なら一緒のお墓に入りたいでしょう?

借金のために遭難したことにして保険金詐欺をした佐藤浩市。どのタイミングでか気付いて、食堂のおかみから預かった写真を渡しに行くラスト。
「受刑者が中の人間を使って情報を流すことを鳩を飛ばすっていうんですよ。今、私は鳩になりました」って。
その前に高倉さんは退職届をポストに入れるんだけど、あれはきっと真面目な高倉さんが、これから鳩になるためのけじめでしょう。

そうだ!食堂のおかみが、「うちの主人だったら亡くなった奥さんのこと知ってたかもしれないのに」って言ってたけど、奥さんのこと聞けばよかったのに。佐藤浩市生きてたんだから。

正直な男の孤独な人生の映画だったと、私は思う。


posted by じゃじゃまま at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ゼロ・グラビティ】

《★★☆》

子供のころからよく想像してた。
宇宙で一人ぼっちになったら・・・って。まさにこの映画【ゼロ・グラビティ】のような状況。

音もなく、そして一人ぼっち。どんどん酸素がなくなって・・・恐怖と孤独でどこまで正気でいられるかなって。

サンドラ演じるライアンには、本当にしょっぱなから頭にきた。
ロシアが衛星を爆破だかなんだかして、その破片が飛び散って想定外の事故を巻き起こす。
船外でミッション中だったライアンとジョージ・クルーニー演じるコワルスキーが吹き飛ばされる。
無線で破片が来るって警告されて、コワルスキーにミッション中止って命令されてたのに、もうちょっとって作業を中止しないライアン。

もちろん、作業を中止していても巻き込まれてたと思うけど、言われてるのにやめない奴って本当に腹が立つんだ。
で、一緒に飛行していた仲間はみんな死んじゃって、ライアンはギャアギャア本当にうるさかった。
コワルスキーに助けてもらって、そして一人どっかの国の宇宙船に辿りついて、早くコワルスキー助けに行けよ、っていうのに、案外諦めるの早かったしね。

私のような小心者はたった一人で地球に生還する方が怖いんで、仲間はいた方がいいに決まってるから、必死でコワルスキー助けに行くけど。
最悪、一人でそんな危険な賭けに出るより、仲間と共に宇宙で死んだ方がまだ怖くないかも〜、と思ってしまった。

すごい評判だって聞いてた映画だったけど、この映画を観て、なにをどう心に響かせばよいのでしょうか。
しかも、3Dで観て、観客たちが「あれ、びっくりしちゃった」って会話してるの聞いて、私はその瞬間、寝ていたことを気付かされた。

posted by じゃじゃまま at 16:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月12日

【うさぎドロップ】

《★★》

これは芦田愛菜ちゃんのための映画か。
原作をちらっと読んだら、あだち充の「みゆき」をなんとなく思い出してしまった。

映画では幼少期だけなんだね。
大吉の祖父の隠し子としてりんは存在し、施設に入れられそうになったのを不憫に思った大吉が父親代わりになる!と引き取る。
なんといっても大吉は独身だから、4〜5歳の女の子を育てるのも大変。
悪戦苦闘する中、保育園で知り合ったシングルマザーに助けられながら、りんとの絆を深めていく。

本当、原作をちらっとあらすじ読んだら、すごいドラマなんだけど、幼少期だけなのが残念。これじゃ、本当に芦田愛菜ちゃんと松山ケンイチの映画、だよね。

大吉とりんの、りんが最後に掴む幸せを見たかったけど、見れないのが残念だね。


posted by じゃじゃまま at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月28日

【世界にひとつのプレイブック】

《★☆》

互いに最愛の人を失い、心のバランスを崩した男女が、再生していく物語。
妻の浮気現場に遭遇し、怒りにまかせて相手に暴行し、精神病院に入ったパット。
ほとんどストーカーだし、妄想がすごい。妻から接近禁止命令を出されていても諦めることなく、会おうとするパット。
もう家から出て行ってるのに、愛を疑わないパットは病気だって。

パットの友人の妻の妹ティファニーは、夫を事故で失くし、そのショックから同僚11人と寝て、過激な発言を繰り返す。
すごく顔は可愛いんだけど、そこだけが救いなんだけどね、精神のバランスを崩したせいで過激な発言を繰り返すのには、友人だったらうんざりだね〜。
友達にしたくないタイプ。

そんな二人が、互いに自分の方がまともだと主張して、ぶつかり合うところはすごいね〜。見てるだけで体力消耗。
どうにもこうにも、絶対異常だって、と思いながらどこにも共感できなくて、何度も意識が飛んだ。

結局は二人がそのうちかけがいのない存在になって幸せになっていくって話じゃん。

あんなにキレやすい人、やだね〜って思いながら見てたんで、宣伝文句のように感動はしなかった。



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【ムーンライズ・キングダム】

《★★★☆》

1965年。
厳格な父、口うるさい母親と騒がしい弟たちに囲まれ暮らしているスージー。
ボーイスカウトのキャンプ地で、いつも一人ぼっちのサム。
そんな二人は一年前のクリスマスの劇で出会い、疎外感と孤独感を互いに感じていた二人は惹かれ合う。
それから一年におよぶ文通を経て、駆け落ちを決行する。

スージーの家、保安官、ボーイスカウトの人々が二人を探し、引き裂こうとする。

サムは実は身寄りがなくて、里親からも問題児扱いされていて、このままだと孤児院に行くことになる。
二人の初恋の行方は・・・。

【小さな恋のメロディ】みたいな感じかな、って予告を見て期待していた。
実際はちょっと退屈で、何度か睡魔に襲われたけど、スージーの母と保安官が実は不倫をしていて、そんな母親にスージーは幻滅もしてたりして。
どうなるかなと、退屈ながらも待ってると、最後だけはなかなか昔の名作のようなラストでよかったね。

ブルース・ウィリス演じる保安官がサムを引き取る。
二人は離ればなれになることなく、同じ島で暮らす、っていうハッピーエンド。

正直、ませてる二人の恋が大人になるまで続くかは微妙だけど、でもなんで退屈だったのかな〜。
予想通りだし、期待通りの展開だったのに。


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【バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!】

《★★☆》

自分のことをイケてる女で、仲間内では自分が一番先に結婚すると思っていたリーガンが、内心下に見ていた高校時代の友人に先を越されてしまい、悪友3人で結婚式前夜のパーティで悪ふざけをしすぎて、花嫁のドレスを破ってしまう。
タイムリミットは夜明けまで!なんとかしてドレスを修復しなくてはならない、と奔走するドタバタコメディ。

リーガンにはキルステン・ダンストなんだけど、彼女って主要な作品でよくヒロインになったりしてるけど、どうも欧米の美的センスは私には分からない。
キャメロン・ディアスもそうなんだけど、ああいうのを美人っていうのか。
この作品のキルステンも、目というか、目と顔のバランスが怖くて、可愛いとは思えなかった。

他の悪友も、元彼と再会するジェナは、朝起きるといつも隣に知らない男が寝ている始末。
ケイティは、自分の顔と洋服しか興味のない女の子だし、そんな3人が、高校時代、デブで見た目もパッとしないベッキーが、まさか自分たちよりも先に結婚するなんて!ってウェディングドレスを二人で着て笑っていたら、破ってしまった。
そんな悪ふざけも全然笑えなくて、感じ悪い。

なんとかドレスを修復しようと悪戦苦闘するところは、それなりに笑ったけど、やっぱりキルステンの顔は怖い。
ジェナはかつて元彼の子供を堕ろしていて、病院に付き添わなかったことがわだかまりとなっていた。だけど、今回再会して、あの時来て欲しかった、悲しくて行けなかった、と思っていたことを打ち明け、いつの間には二人は運命の人になっていた。
ケイティも、高校時代から派手で、そんな彼女のことをじっと見つめていた冴えない元クラスメイトが、いつの間にか彼女の心にすっと入って来ていて、終わってみれば、リーガンだけが本当の愛を掴まずに終わったけど、とにもかくにも、気付けば、ドレスを直したのはジェナの機転のおかげだし、一番まともだったのはジェナだった気がする。

ばかにしていた友人だけど、彼女のために奔走して、本当の愛に気付いてなかった彼女たちが本物の愛を掴む、そして女の友情を再確認、ってありがちなパターンの一つだけど、どうにもあんまり笑えなかったし、共感もできなかったし、予告で想像したような面白さはなかった。

とにかくキルステンの顔が怖いって。


posted by じゃじゃまま at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月25日

【アイアンマン3】

《★★★★☆》

このシリーズは、外れなし。
映画館に行きそびれ、仕方なくレンタルで観たけど、ああ、大きなスクリーンで観たかった。
【アベンジャーズ】の闘い以降、悪夢にうなされているトニー。なにかに追い立てられるように新しいスーツの開発に忙しい。
そして物語は、もっともっと前の1999年の大みそかの出会いに遡り、実はそこから始まっていた。
そこで出会った若き科学者キリアンが、10年以上経った今、トニーの脅威となっている。
アメリカ国内では爆破テロが相次ぎ、その黒幕が科学者キリアンだった。
人間の未使用の脳を向上させ、なんだか不死身のような人間自体が武器になるような開発を行っていて、兵士を使い人体実験もしていた。

この悪を倒すために、今回トニーの闘いは始まるんだけど、いっつもこの映画って、実はよく分かってないのに、ぐいぐいストーリーに引き込まれて、結局なんだったっけ?って思うことしばしば。
よ〜〜く考えないと思い出せないんだけど、でもいいのだ。そんな細かいこと覚えてなくても、観てる間中、とにかく面白くて、絶対飽きさせない。

悔やまれるのは、いまや【アベンジャーズ】シリーズの一つとなった感のある【アイアンマン】だけど、【マイティ・ソー】を見逃したのが悔やまれる。(もしや最初からシリーズものだったのを気付かなかっただけか)
来年、この続編は観る予定だけど、ちゃんと全部観ればよかった。

【アイアンマン】と【トランス・フォーマー】は絶対外れなし。


posted by じゃじゃまま at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【そして父になる】

《★★★★》

取り違えられた子供、それぞれの家族。大事なものは、六年間の時間か、血か。

6歳になった息子。突然病院からの電話で、実は取り違えていたことが分かる。エリートで強引な良多にとって、優しく負けん気のない息子、慶多はどこかもどかしく、血が繋がっていないと判った時「やっぱり、そういうことか」と呟く。
病院の提案で、早い時期に交換する方が望ましいとのことで、互いの家族で何度か会うが、一流企業で高級車に乗り、バリバリ仕事をこなしている良多にとって、町の電気屋さんはあまりにも格が違いすぎて、思わず「おいおい・・・」と言葉が漏れる。

自分の理想に厳しい良多は、自分にも子供にも厳しい。一緒に過ごす時間もなく、ましてや子供と一緒に遊ぶなんてこともない。

対して、一方の家族、斎木一家は、取り違えられた琉晴の下に弟妹、妻の父も同居し、賑やか。どうみても繁盛しているとは思えない電気屋さん、夕飯も大皿に餃子を盛り、早い者勝ちだし、おじいちゃんは食べながら咳をしてなんか口から飛ばしてるし。
はっきりいってがさつで、下品。だけどその下品の中に、家族のぬくもり、温かさ、思いやり、野々宮家とは対照的に描かれている。

どっちがいいか・・・なんて比べられないけど、一見するとモノに恵まれている野々宮家が幸せそうに見えて、だけど愛情不足。
モノはないけど、愛情に溢れている・・・そんな分かりやすい図式。

この物語は、どっちがどっちって話ではなくて、終わってみれば「これは福山雅治の映画じゃん」の一言。
そうだ、だってタイトルがすでに【そして父になる】だもんね。

子供に対しては通り一遍の愛情と知識しかなかった良多が、我が子と信じて育てた慶多を手放して初めて気付く、六年間という時間の長さと、知らずに育んでいた親子の絆。
血じゃなんだよ、やっぱり共に過ごした時間なんだよ、って私は思うよ。

子供を取り換えた後、大勢の家族の中で育った琉晴にとっても、野々宮家は決して居心地のよいものではなく、やっぱり自分のうちに帰りたい。
どんなに優しくしてもらっても、やっぱり違うんだよね。

慶多は、斎木家で、温かく迎えてもらい、がさつの中にある温かみに触れ、もしかしたら好きになれそうなのかも、って。
それでも、それでも自分が親と信じていたあの六年間が、慶多にとっても我が家なんだよね。

良多も本当に大切なことに気付き、斎木家に行く。
だけど、慶多は、良多を見て押し入れに隠れるし、逃げる。それは、本当は会いたいけど、だけど、パパとの約束で会っちゃいけないってミッションだから、だから我慢するんだよね。
最初に約束を破ったのは、良多。
会いたくて会いたくて、会いに来ちゃった。「六年間は慶多のパパだったんだよ」ってセリフがあったけど、私には「ずっとパパだったんだよ」ってセリフにして欲しかった。
六年間って期限つけるんじゃなくて、これからもずっと。

映画は、最後野々宮家と斎木家がどうなるかは描かれない。

夕暮れ斎木家に野々宮夫妻と琉晴が入っていくところで終わっていく。

だけど、きっとそれぞれの家に戻るような気がする。琉晴も「ただいま」って戻って行ったし、良多も、「ミッションは終わりだ」って、それはもう我慢することないよ、うちに帰っておいで、ってことだと私は思ったし。

どこかの記事で、参考になった実話「ねじれた絆」の当事者が、この映画では子供たちの苦しみが書かれていないって言ったとか・・・。
もし、子供の苦しみがもっと書かれていたら、苦しくて見ていられない、辛すぎる。
父になる話だから、これでいいのだと私は思う。

それにしても、看護師の八つ当たりで取り違えっていうのは、なんかそこだけ浮いてた。



posted by じゃじゃまま at 16:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月23日

【シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜】

《★★★》

天才的な料理センスを持つボノは、料理に絶対的な確信と信念を持つがために客の注文にいちいち口を出し、いつも仕事が長続きしない。
婚約者との間に子供もでき、家族を守るためにペンキ職人のアルバイトをするが、ある日老人ホームの厨房を覗き、ついつい手だし口出ししてしまう。

高級レストランで三ツ星を20年間守り続けたラガルドは、ラガルドを店から追い出そうとするオーナーの息子の嫌がらせで、新メニューに行き詰っていた。
ボノがペンキを塗っている老人ホームにオーナーがいたことで、ボノの料理を口にしたラガルド。
たちまちボノを助手にすることに決め、老人ホームの厨房にいた寄せ集めシェフたちと共に新メニューに挑む。

天才的な料理人だけど、それゆえに周りと衝突が絶えないボノが、婚約者に嘘をついてまでラガルドの助手になった、果たして・・・。
料理がなんたるかも分かっていない新しモノ好きなオーナーの息子に、店から追い出されそうになっているラガルド。婚約者にプロポーズをするボノの応援に、一緒に婚約者の元へ行ったラガルドに運命の出会いが・・・。

すべてがハッピーなラストに向かい、こういうのなんていうんだっけ?
大団円か。まさしく、その通りだった。料理もすっごくおいしそうで、以前観た【大統領の料理人】もそうだけど、料理は人を幸せにする力あるよね。




posted by じゃじゃまま at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ゴーストライダー2】

《★★》

なんでまた観てしまったんだろう??1を観てないのに・・・。
悪魔と取引し、地獄の処刑人となったジョニー。悪人を見つけると、ジョニーの中にいるゴーストライダーが出てきて、次々に処刑していく。
悪魔ロアークと取引して悪魔の子供、ダニーを産んだナディア。ロアークは、ダニーの体を乗っ取り完全な形として生まれ変わり闇の支配者になろうとしている。
それを阻止すれば、ゴーストライダーの呪いを解いてやると神父モローに言われ、ジョニーは協力することとなる。

【処刑ライダー】のようなものかと期待していたら、なんだかまがいものだった。
別物なんで比べても仕方ないけど、【処刑ライダー】はよかった。何回観ても飽きなかったし、淡い恋物語もあり、こんな風に守ってもらいたいと乙女心もくすぐられたし。

ライダーがつくもんだから、勝手に盛り上がって期待してた私が悪いんだけどさ。

ちっとも正義がないし、とにかく暗い。

で、せっかくモローに呪いを解いてもらって人間に戻ったのに、いざ悪魔と対決することになったら太刀打ちできなくて、結局ゴーストライダーに戻って来てもらうというオチ。
闘いで死んでいったモローが哀れ。

なんかさ、人間に戻ったらこのシリーズ終わっちゃうんだよ、、だからやっぱりゴーストライダーにならないとね、って感じが見え見えで、なんだかな〜って感じ。
観た私が愚かだった。


posted by じゃじゃまま at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月18日

【脳男】

《★★★★★》

路線バスが爆破された。その現場に居合わせた精神科医の鷲谷。
都内で連続爆破が起き、言及したキャスターや占い師が舌を切られて殺されていた。
突き止めたアジトに刑事、茶屋が乗り込むと、爆発が起きる。逃げる足音の他に、一人の男がその場にいた。
共犯者としてその男は確保される。

鈴木一郎と名乗る以外、犯行については一切しゃべらない男は精神鑑定を受ける。その担当となったのが、バス爆破に居合わせた鷲谷。
彼女は鈴木一郎と名乗る青年の、痛みを感じなかったり、感情がないような受け答えに疑問を感じ、彼の過去を調べる。
そこには、彼が祖父によって悪を成敗する殺人ロボットとして育てられ出来事が浮き彫りになった。

だが、彼にも人間としての感情が芽生え始めていたのに・・・。

同じように感情のない真犯人、緑川は、鈴木一郎を狙い始める。

原作と違い、緑川が女の子だった。しかも結構演技派。
執拗に鈴木一郎を狙う緑川は、鷲谷を人質に取り病院を次々爆破させ、彼をおびき出す。
対決する駐車場のシーンは、痛々しかった。
何度も何度も車で一郎を撥ね、痛みを感じない一郎は、体を傷だらけにしながらも緑川に立ち向かっていく。

それは、悪を許さない一郎の正義のためか、それとも鷲谷を守りたいという感情か。

かつて弟を少年に殺された経験を持つ鷲谷は、その犯人である少年のカウンセリングも担当していた。
そのことを聞いた一郎に、なにかが弾ける。

更生した彼と一郎は一度病院で互いを確認していたのだ。緑川との死闘が終わり、一郎は姿を消すが「先生の大切な患者を殺しに行きます」とメールが送られてくる。
少年の住む団地に駆け付けた鷲谷が見たものは、鷲谷の信念を根底から崩す光景だった。

これが一番衝撃だった。

感情のないはずだった一郎に、感情が生まれてることを願う。
原作とは多少違ったけど、でも、一郎は私の中ではヒーローだったんだよね〜。

posted by じゃじゃまま at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【藁の楯】

《★★★★★》

期待通り。
大物フィクサーの孫娘を惨殺した犯人に10億円の懸賞金がかけられた。
仲間にまで命を狙われた清丸は、助かるために自ら福岡県警に出頭。身柄を確保され、東京まで護送されることとなる。
懸賞金のために各方面から狙われる清丸を、無事に東京まで移送するために、護衛として警視庁警備部のSP銘苅と白岩が選ばれる。
幼女ばかりを狙う清丸に、命を張って護衛する意味があるのか。

常に、その意味を突きつけられた状態で、護衛する大沢たかお演じる銘苅や松嶋菜々子演じる白岩や、刑事たちの矛盾した気持ちに共感しながら、こっちも苦しくなって、目が離せなかった。

任務として人間のクズを守らなければならない重圧。

幼女を殺しておきながら、自分が懸賞金狙いのために命を狙われると、そのストレスから刑事たちに当たり散らす身勝手さ。
清丸には最初から最後まで憎しみが湧きっぱなし、誰か殺してくれと念じずにはいられなかった。

もちろんそんなわけもなく、大沢たかおたちが任務を全うするであろうことも分かってはいたけど、頼むから邪魔しないで殺させてくれよ、だよね。

っていうか、ああいう奴は、ずっと恐怖に怯えてればよかったんだ。

なぜ護衛に選ばれたのか。それも蜷川の策略だった。

かつて懲りない飲酒運転者に妻とお腹にいた子供を殺された銘苅。被害者と同世代の娘がいる白岩。彼らの理性を越える怒りに蜷川は賭けたのだ。
だけど、任務を全うするという責任感の方が強かった。

その葛藤と闘う二人は本当に苦しかっただろうし、見てるこっちも苦しかったよ。

途中、蜷川が銘苅と電話で話してるから、その隙に清丸に白岩が殺されちゃうんだけど、まったくお前こそ邪魔してんじゃないよ、って思ったね、蜷川。
どんどん仲間が犠牲になって、さすが主役の大沢たかおだけが無事っていうのも出来過ぎ。

あの敵意むき出しにしてた、警察官役の永山絢斗君、格好よかった。

一番残念なのは、連続幼女殺人の犯人、清丸国秀。あの人間のクズ役に藤原竜也は、無理だったかな。
藤原君には、その狂気が演技にしか見えない程度で、クズには見えなかった。

posted by じゃじゃまま at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 わ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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