2013年06月09日

【やさしい嘘と贈り物】

《★★★★☆》

ずっと孤独な人生送っていた老人、ロバート。今年もまた一人で迎えるクリスマスに、自分から自分へのプレゼントを贈り、共同経営のスーパーではなにもすることなくスケッチをしている。そんなロバートを見つける老婦人メアリー。
共同経営者のマイクは、ロバートにレシピ本を出そうかと思ってるんだけど、なんて相談を持ちかけてるけど、そのうちこのスーパー乗っ取られちゃうんじゃないの?って。マイクはいい奴なのかどうか分からないし。

家に戻ると、ドアが開いていて不審に思っているとそこにはメアリーが!驚いたロバートは激しく動揺しメアリーを問い詰めるが、メアリーは向かいに越してきた者で、ドアが開いていて心配だったから、と説明する。
そのまま帰ろうとするメアリーを呼び止め、詫びるロバート。見つめ合う二人は互いに惹かれ合う。
デートに誘うメアリーに、喜びながらもどうしていいか分からないロバートは、マイクや他の従業員に相談する。
レストランを予約し、馬車に乗る二人。おいしくない料理に笑い、馬車でロマンチックな夜を過ごした。

二人は交際を始め、かた時でも離れがたく互いを必要とし合う。メアリーの娘、アレックスは母親を心配するが、メアリーは「大丈夫だから」と伝える。
クリスマスパーティに誘われたロバートは、メアリーのためにクリスマスプレゼントをマイクと共に探しに行く。
ここでもマイクは、いろいろなモノを勧めて、ちょっと君のセンスは大丈夫かい?って突っ込みを入れたくなったけど、ロバートは「見れば分かる。ぴったりのものが見つかる」と、そしてあるモノに目を留めた。
それはメアリーにピッタリの贈り物。

メアリーと共に訪れたクリスマスパーティ。
孤独で人付き合いが苦手なロバートにとっては慣れない場所で居心地はよくない。
だけどみんながロバートに話しかけてきて、ある少女に挨拶されたロバートは「君は誰だい?」と聞き返し、少女を泣かせる。

困惑するロバートは、メアリーが一人の男性と話しているのを見かけ、別れた亭主と勘違いしてその男性に「メアリーを困らせるな」と詰め寄り、パーティを台無しにしてしまったことに居たたまれなくなり帰る。
追ってくるメアリー。
「あなたを連れてきた私が悪かった」と、二人でクリスマスを過ごす。

たくさんのメアリーへのプレゼント。その中に、以前自分から自分へと宛てたプレゼントがあり、メアリーがその箱を開けてしまう。
中には拳銃が・・・。「自殺するつもりだったの!!??」と激しく抗議し、悲しむメアリー。
ずっと私がいるから、そばにいるから、と二人は誓い愛し合う。

ずっと前からこうしていたようだ、ずっと前から君のことを好きだった気がする、そんなロバートの家に、マイクとアレックスもやって来て、4人で食事する姿は、後から思い出すとまた感動もひとしお。

もうメアリーなしでは生きられないロバート。目覚めるとメアリーがいなくなっていて、ロバートは壊れる。
どこにいったんだ、なぜ電話に出ないんだ、電話口で怒鳴り、家の中を歩き回り、メアリーの電話番号、名字さえも思い出せない自分に、まるですべての水分がなくなってしまったようにカラカラに干からびてベッドに倒れこむ。

メアリーが戻って来て、混乱しているロバートに「たったの数時間だけ出かけていた」と教えるが、それさえも思い出せないロバートはますます混乱し、叫び続ける。
そこへアレックスやマイクもやって来て、『お父さん!」と呼びかける。
そう、アレックスもマイクも、メアリーも、ロバートの家族だった。

ロバートは過去を忘れてしまっている病気、アルツハイマーなのかな。
混乱しているロバートの目に、アレックスやマイクとメアリー、4人で写っている家族写真や、スーパーの共同経営者の写真、そして自分が才能溢れる画家であった写真がたくさん飾ってあり、それさえも忘れてしまった自分にショックを受け、そしてそのまま病院へ運ばれる。

医師からは「もう助からないでしょう」と言われるが、メアリーはずっとロバートのそばにいる。
そこにはどんな状況でも変わらない愛を貫く夫婦愛が溢れていて、もう涙が止まらなかった。

なんとなく、クリスマスプレゼントをマイクと買いに行った辺りで、もしかして二人は夫婦だったらいいな、って思っていて、だってそうじゃないとあまりにもマイクがかごに押し込むプレゼントがいい加減すぎて、そりゃないよ状態だったし、アレックスの心配も然り。
決定打は、やっぱりクリスマスパーティの少女が泣いちゃったことだよね。

「君は誰だい?」って、恐らくロバートの病気のことなんて理解できない子供だから、知っているおじさんに君は誰?なんて聞かれてショックだったんだよね。

そしてロバートがよく見る悪夢のような不思議な夢。その破片にメアリーが映ってたし。

多分そうだろうな〜と思いつつも、だからこそクライマックスへ向けてますます感動がつのるってもので。

そうやって思うと、クリスマスに兄のマイク、妹のアレックスがカップルを装ってロバートの家にやって来て、4人で並んで食事をするシーンは、メアリーたち家族にとって忘れられないかけがえのないクリスマスになったんだろうな。

切ないけど、決してそれだけではない感動の涙。
posted by じゃじゃまま at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月20日

【ヤング≒アダルト】

《★★》

37歳、バツ一、恋人なし、仕事はヤングアダルトのゴーストライター。なんか最近いけてない女の正直痛い物語。
仕事もイマイチ、お酒を飲んではベッドに倒れこむ毎日。そんなある日、元彼から一通のメールが届き、生まれ故郷に戻る決意をする。
なんと!元彼とやり直すために。

計画実行とばかりに故郷にやって来たメイビス。バーで、かつていじめの暴行で下半身に障害が残る同級生マットと再会し、彼に計画を打ち明けると、「止めろ」と忠告される。
かたや高校時代の女王様。かたやいじめられっ子の構図。どっちが上でどっちが下か。格下のマットに忠告されたこともプライドが傷ついたし、もちろん言うことなんか聞くわけない。

ちょっと病的。幸せな結婚生活を築いている元彼から、その生活を奪い、枯れてしまった自分を捧げるというのか。自分が枯れてるってことすら自覚ないしね。
20年前は女王様でも、時が経ち、当時は自分の引き立て役立った彼らが着実に幸せを築いているのに、意気揚々と故郷を捨て都会で成功を夢見ていた自分が負け犬だなんて、絶対に認められない。

そんな焦りがますますメイビスを追い詰めていくように思う。

よりを戻そうとした元彼と、妻のバンドに行く羽目になったシーンは、恐ろしかった!
メイビスの妻を見る表情が、女の嫉妬と焦りと敗北と、恐ろしすぎてうまい!
なんでメイビスはあんな勘違いをしちゃったのか。
元彼の眼差しは妻と生まれてきた子供にしか向いてないのに、それでも自分とやり直そう!と言い切れるその恥ずかしい自信。
故郷の人々のメイビスを見る視線も、空気も、ここまで来ちゃうと気付いていても気付かない振りしたくなるよね。もしかして本当は察してたのに意地になってただけなのかな。

元彼の家で行われたホームパーティで、メイビスはもう取り返しのつかない大失態を犯す。
元彼に拒絶され、元彼の妻とぶつかりワインをこぼされ、そこでなにかがぶち切れた。
大声で罵倒しまくり、それはもうイタイ。彼女の叫びはそのまま敗北宣言になってしまう。メイビスを呼んだのは妻の同情からだったこと、元彼は最初からメイビスを呼ぶことに反対していたこと、すべての真相が人生最悪。
みんなの前で、自分の両親もいるのに。

傷心のメイビスに変わらず接してくれたのは、マットだけだった。
二人のベッドシーンも、ある意味、この映画の中で一番の優しさと安らぎだった。

メイビスはそれでもまた負けない!と立ち上がる。故郷に戻ったときと今、出る時では、ビフォアアフターみたいだ。

それにしてもこれコメディってくくりもあるみたいなんだけど、全然笑えないし、とにかくずっとイタイ映画だった。
奥深いメッセージがベッドシーンにはあるらしいんだけど、さっぱり分からなかった。
メイビスのように実は薄々不幸なのに、それでもぎりぎりのところで踏ん張るのって身につまされる。


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2012年07月04日

【八日目の蝉】

《★★★★★》

いや〜、泣いた。
ドラマ版は壇れいがきれいすぎて、しかも生活感がなさすぎて、ちょっと違和感があったけど、映画版の永作博美も、井上真央もよかった。
小池栄子の存在も、よかった。最初はなんて図々しい奴なんだと思っていたけど、彼女も昔薫たちと同じ施設にいて、そして、自分も苦しいけど、一人じゃなく二人なら一歩踏み出せるかも、っていうのが伝わってきた。
ドラマのときは、そこがイマイチで、大人になった恵理菜が自分探しに行くのも、なんだろう、全然感動しなかったのに。
キャストにもよるのかな。

ドラマはおいといて。
映画はすばらしかった!評判よすぎて、実際はどうかなって思ったけど、三人の女性の苦しみや悲しみがしんしんと伝わってきた。
浮気されて、本当は家族三人で幸せな時間を過ごせるはずだったのに、愛人に乳児を誘拐され、四年間離れて暮らさなくちゃならなかった妻。
子供が戻ってきても、知らないおじさんとおばさんと言われ、一番可愛くて大切な時間を奪われた母親の悲しみ。それを思うと、自分の夫のせいなのに、なに言っちゃってるの、この女呼ばわりは控えようかなと一瞬思ってしまう。
でもどうやら原作ではこの妻も浮気してたらしいけど。

希和子。一番切ない存在。男に裏切られ、中絶させられた挙句、二度と子供が生めない体に。
最後に一目見て諦めよう、と行った愛人宅で、可愛い赤ちゃんを見てしまったら、そして抱いてしまったら、それが犯罪と分かっていてもいい、いつか終わりが来るかもしれないけど、でも今だけはこの子といたい!!と思ってしまう・・・のを許してあげたい。
逃げて逃げて、ホームで知り合った女性の故郷、小豆島に行き着く希和子と薫。
つかの間の幸せな母娘の時間。

なんて優しいのだろう。いっぱいいっぱい一緒に見て、そばにいて、当たり前のことが二人には当たり前ではなくて。

写真館のシーンは、産みの母でもないのに、こんなにも深く深く愛せるものなのかなと涙が止まらなかった。

恵理菜=薫。
自分の人生を悔やんで欲しくない。確かに普通の人生ではない。母と信じた人が誘拐犯で、実の母には怒鳴られ、泣かれた。自分には誕生日パーティや家族のお出かけ、花火大会、そんな普通の家族の時間がない。
小池栄子演じるフリーの記者と共に小豆島を訪れ、忘れようと思っていた、認めたくなかった時間がよみがえって来る。
希和子に愛され慈しまれた時間が。島で過ごした人々との時間が。

恵理菜がまだ見ぬお腹の子供を、大好きだと言うシーンは、恵理菜が大事にされたことのある証拠だと思うからすごくいいシーンだと思った。
そして、恵理菜は誇っていい。自分には二人の母親がいること。

現実には難しいかもしれないけど、たった四年間でも希和子は確かに母親だった。

つくづく、産みの親より育ての親だな、と。
できれば再会してほしかったけどね〜。

小豆島の人たちは優しいのも嬉しい。
犯罪者である希和子を受け入れてくれてる??んだよね。ドラマでは小豆島で働いてるし、映画ではそこがなかったけど、写真館のおじさんも決してそういう目では見てないと思うし。

【八日目の蝉】は映画版で、私には傑作になった。
そしてあの名作ドラマ《mother》でも誘拐犯&少女の組み合わせで、母性の強さ、女性の愛の深さをしみじみと感じた。




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2011年05月23日

【夜のピクニック】

≪★★★★≫

全校生徒が、80`を24時間かけて歩き通す、伝統行事「歩行祭」。
この日は、普段言えないようなことが言えそうな、そんな気持ちにさせてくれる不思議で特別な行事。
3年生の甲田貴子は、賭けていた。
3年間、ずっと話しかけたかったクラスメイト西脇融に、一度でいいから、一言話しかける、それができるかどうか。

貴子と融の様子を、みんな誤解している。好きなのにわざと避けてるんじゃないか、だから融の親友の戸田は二人をくっつけようとあれこれ心配して口出しするが、実は二人には秘密があった。
最後の歩行祭に、貴子たちの親友でアメリカへ行ってしまった杏奈の弟が飛び入り参加する。
弟の存在は、一見かき回す存在に見えて、実は杏奈のかけたおまじないだった。
ここでも貴子と融のことを気にかけている親友がいたのだ。

恩田陸の原作では、青春物語よりもおまじないのかかったミステリっぽかったんだけど、なんていうか無理くりに謎めいて、みたいな。
映画版では、なんかじ〜〜んと泣いてしまった。

舞台もよかったんだと思う。モデルとなった茨城県の、あのなんてことのない道。でもそよぐ風が、揺れる草が、とっても気持ちよさそうで、この田園の美しさは、高校生という限られた時間の舞台にふさわしかった。

高校最後の伝統行事。みんなの気分も高揚して、告白できたり、友だちと盛り上がったり、こういうのって普段ではできなくて、「歩行祭」という行事だからなんだよね。
映画の中で、戸田と融が田んぼ道に座って痛んだ足を休めてるシーンで、もう二度とここに座ってこの景色を見ることはないんだよな〜って会話するんだけど、そこに尽きると思うんだよね。

あの一瞬一瞬は、もう絶対に繰り返されることがなくて、同じ気持ちになることも多分ない。
だからこそ青春なのであって。

意地っ張りな貴子と融が、やっと一歩ずつ近づいて、貴子が言うんだ。
「賭けてたんだ。話したいと思ってた人と話せるかどうか。でも自分だけじゃ駄目だった」
って。
美和子やアメリカに行ってしまった杏奈、そして戸田や、全然事情を知らないクラスメイトたちの野次馬根性、それらがなければ二人は素直になれなかった。
その友情にジ〜ンと来たし、
「憧れてた男の子と話せた」っていう貴子と、漢字が得意だよな、って実は融も貴子をずっと見ていたってことを打ち明けあって、でも二人は異母兄妹であって、切ないんだけど、自分までがあの瞬間の高校生になった気分で、互いを純粋に、プラトニックで見るああいう感覚っていいな〜ってキュンとした。

戸田君と貴子が歩きながら「告白する先はどこ?」って聞く貴子に、「ここ」って答える戸田君の会話もキューンとなって好き。
青春映画じゃん!!いいじゃん!!

しかも西脇融、イケメン揃いの「アスコーマーチ」にも出てるじゃん!
工業男子っていいな。

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2009年08月08日

【山形スクリーム】

≪★★★☆≫
いや〜、面白かったんだけどね。
隣で息子は爆笑してたんだけど、疲れてたせいかちょっとうつらうつらしてしまって勿体ないことをしてしまった。
高校の歴史研究会のため、かなり顧問の個人的理由で、落ち武者の里、御釈ヶ部へ。
800年前、壇ノ浦の戦いで破れた平家の侍と愛する官女、光笛と付きの者たちが逃げ延びたのは、御釈ヶ部村。そこで彼らは落人狩りに遭い、恨みを持ったまま侍は死に、官女と引き裂かれてしまった。
そんな歴史を持つ村へやって来た歴史研究会。

運悪く、侍の魂を鎮めるために建てられた祠を取り壊し、そこにレジャー施設を建設しようとしてた村長たちに遭遇してしまい、美香代たち一行は、甦った平家たちに追われてしまう。
なんせ、美香代と光笛は瓜二つ、生まれ変わり?なのだから。

村の人々はゾンビになったり、追われたり、てんやわんやの大パニック!!

平家の侍が沢村一樹で、ちょっとうっとり。キャストも豪華だし、恐いんだけど、笑える。
ゾンビになった人たちはどうするんだろう、と思ってたら、さすが竹中直人。さすが【山形スクリーム】。笑えてハッピー???な映画だった。


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2009年07月01日

【容疑者Xの献身】

≪★★★★≫

ドラマシリーズは、どうも柴咲コウの存在が嫌いで見なかったけど、映画は堤真一がいいって聞いてたので、すっごく期待していた。
しかも原作、ラストの方すっかり忘れてて、石神が犯したもう一つの罪ってのがすっぽり抜けちゃってたよ。
おかげで、まんまと衝撃を受けた。

前夫につきまとわれ、思わず殺害してしまった母子。隣室に住む数学教師石神は、彼女達を救うために捜査を予測し、予防線を張っていく。
捜査が行き詰まり、内海は湯川の元を訪ねる。偶然、石神と湯川が同級生ということが分かり、湯川は石神にある疑惑を抱く。
天才の対決。
なんていうか、よく気付くよね〜。できれば石神を応援したいから、内海や湯川が邪魔な存在なんだけど、でも石神がそこまで、そんなにしてまで靖子を守りたかったのか、と思うと、深い深い愛に、すっごい陳腐なこと書きますよ〜〜、「震えた」。

原作では、靖子の身勝手さにちょっと憤慨した記憶もあるんだけど、しかも石神のイメージがネクラで好ましくなかったもんで。
さすが映画では、松雪さんに堤さんだもん。ラストは、号泣まではいかないけど、泣けたね。

東野さんは理系だからか、案外さっぱりした文章のせいで、いまいち感動するまでに時間かかっちゃうんだけど、石神が絶対に靖子を守るために犯したもう一つの罪に、深い愛を感じる。

でも私も湯川に言われるまでは、多分上っ面しか見てないから、靖子と同罪だったかも。
石神は、すごい。恐いくらいの天才だ。

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2008年11月24日

【ヤンババ!ばばぁ強盗団がやって来る】

コメディコーナーにあって、とっても笑いたい気分だったから借りてきたけど、なんか切なくなってしまった。
万引きをしてお金を貯めて、3人でクルーズに行くのが夢だった老女リリー、カーラ、メータ。
お金を預けに来た銀行で強盗に遭ってしまい、大金を奪われる。
補償も利かず、諦めきれない3人は、服役している泥棒に会いに行き強盗の仕方を教えてもらう。
どう見ても、ヨボヨボで逃げる前に捕まってしまいそうなばあさんたちが、脅し文句の練習したり、銃の練習したり、ってところは笑えたけど、やっぱり切なさが伴う。

二回目の強盗で捕まってしまい、服役してる間にカーラが死んでしまう。
隠したお金は、老人ホームの友人に見つけられてしまい、ポンコツ船に変わってしまってるし。
服役した7ヶ月はいったいなんだったんだろうね〜。
それでも、3人の友情と、友人たちが傍にいてくれて幸せなのかな。

≪★★≫コメディっていうわりに笑えなかったのは残念。

posted by じゃじゃまま at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月22日

【闇の子供たち】

見て、衝撃を受け、怒って欲しい。大人たちに見てもらいたい。
可哀相とか気持ち悪いとか、辛くて見れない、なんて自分だけきれいぶって言ってはいけないと思う。

タイのアンダーグランドで実際に行われているという、幼児買春、そして生きたままの臓器売買。
貧しいがゆえに我が子を売り飛ばし、ペドファイル(幼児性愛者)たちにその身を汚され、人間としての尊厳を奪われる子供たち。
そしてもっと酷いのは、臓器を生きたまま摘出され、そのまま闇に葬られる子供たち。
日本の子供の臓器移植がタイで行われるという情報を掴んだ日本新聞の記者。日本では15歳以下の子供の臓器は移植できない法律のため、タイで行われるという。どうやら提供者は生きたまま手術台に乗せられる・・・そんな情報を掴んだ記者、南部は取材を続行する。

幼児買春、臓器売買。エイズにかかればゴミ同然に袋に入れられ捨てられる子供。
南部とフリーのカメラマン与田、NGOの音羽恵子。闇の世界の男達に銃で脅されようとも、仲間が銃弾に倒れようとも、子供たちを救いたい。
恵子は、移植手術を受ける梶川に、手術を断るように感情をぶつける。梶川は心を閉ざし、恵子は南部や南部の同僚、清水の「君のやり方は間違っている。あんなのは説得でもなんでもない。ただの感情だ!俺たちは見て見ぬ振りをするんじゃない。見て、見たままを書くんだ」と男たちの悲痛な叫びを聞く。

なんと深く、重い気分にさせられるのか。
私たちは、きっと気付いていた。どこかで子供たちが虐待されペドファイルたちのおぞましい行為に心を奪われていく子供たちがいることを。そして、知っていたかもしれない、臓器売買が生きたまま行われていたかもしれないことに。
ただ、そんなの嘘だ、ありえない、フィクションだよ、と思いたかったのかもしれない。
知らないままで過ごしたかっただけかもしれない。

もちろん、この映画を見るまでは、もしかしてあるかもね〜なんて思いながらも気付かない振りをしていたけど、知ってしまったからには忘れられない。
マフィアが相手じゃ助けられませんか?ペドファイルたちは、きっと自分たちが変態であるということ自体気付いてない気がする。

我が子が病気だったら。提供者が殺されようともなんとも思わない?
それは難しい質問。でもきっと、ずっとずっと我が子の犠牲になった命を背負いながら生きていくんだろう。
この作品では、ある姉妹の運命が悲劇だ。エイズにかかり、ゴミ同然に捨てられ、ボロボロになりながらも故郷に帰ってきたのに、貧しい生家ではなすすべもなく、粗末な小屋に放置され、虫にたかられ死んでいる。
妹のセンラーは、ペドファイルたちに弄ばれ、臓器提供者として売られていく。
あと少し早ければ、警察の摘発で助かったのに。

でもそれは映画のお話の中。映画の中の姉妹や変態夫婦にホルモン剤を過剰に打たれ死んでしまった少年のような子供たちは、現実にはもっといて、今この時でも虐待を受けているのであろう。

南部が恵子に告げた「俺は君を一度裏切っている」
このセリフの真相は、南部という哀れな男が隠し持っていた苦悩のあまりの衝撃に言葉を失った。

日本は加害者の国である。それは認めなくてはいけない。
坂本監督は、大学時代のあるシンポジウムでお会いしたことがあるけれど、もちろん監督の記憶にはないだろう。(お茶とタバコを差し入れしたんだけど)
坂本監督のこの映画に込めたメッセージを、受け取らなくてはいけないし、受け取ったと思う。

≪★★★★★≫福田さんや大臣たちにも知って欲しい。
posted by じゃじゃまま at 21:58| Comment(4) | TrackBack(1) | 映画 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

【やわらかい手】

別に人気俳優が出てるわけでもないし、話題の映画で目当てのスターを見に、こぞってみんなが見に行くような、そんな映画ではなく、どちらかというと映画好きの人がそっと足を運んで、一人幸せを胸に抱えて家路につくような、そんな優しさが溢れた映画。

主人公のマギーは、恐らく昔は可愛い人だったんだろうな、と思わせる女優さん。(かなり有名らしいんだけどね)
おばあちゃんなんだけど、なんか可愛いんだよね。孫の手術代のために、大金を稼がなくちゃいけないマギー。てっきりウエイトレスの仕事だと思って足を踏み入れたお店は、風俗店だった。
マギーの手を触ったオーナーは、その柔らかさに、ある仕事を提供する。

比較するのもなんだけど、決してハリウッド映画のようにすっきりきれいじゃない。友人だと思ってた仕事仲間には、裏切り者呼ばわれされて罵倒されるし、近所のお高くとまってる主婦仲間とも、マギーは馴染めず、上辺の付き合いも崩壊する。
孫のために必死で働いてるマギーなのに、嫁は冷たく意地悪で、息子もマギーの仕事を知るやいなや軽蔑し、突き放す。
その前に、お前らが働けよ!自分の子どもだろ〜〜〜と、私は映画始まった時から思ってたよ。
とにかくマギーが可愛い。ところどころにクスッとした笑いがあったり。暗くない。

心を開く友人もいなくて、孫や息子夫婦のためだけに、自分を犠牲にして働く。その寡黙な態度に、私は励まされた。
そして、自分のためでなく人のために働く、そんなマギーだからこそ、そのまま終わるわけがない。ひょんなことで足を踏み入れた世界から、かげがのないものを与えられる。
胸いっぱいに幸福が広がる。

≪★★★★≫オーナーがどうしてもトミー・リー・ジョーンズに見えてしまったよ。
posted by じゃじゃまま at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

【ユナイテッド93】

ずっと観たかったんだよね。
でもどうしてか、ほとんど泣かなかった。それは、この映画にストーリー性というものをほとんど与えてなかったからではないだろうか。
あの日起きた出来事を、時間を追ってそのまま描いていた。
最初は、誰もがテロだなんて思っていなかった。数機がちょっとおかしい、ハイジャックか!?
あれはなんだ!タワーになにかが突っ込んだぞ!

複数の、あれ?おや?を誰もが最初は一つには結び付けない。

そうして徐々に、ハイジャック機がタワーに突っ込んだらしい。
93便の乗客もそのことを知り、自分たちもハイジャックされ、きっと助からないことを悟り、自分たちでなんとか助かる道を掴むため立ち上がる。

グググッと引き込まれたのは、その辺から。でも乗客たちの背後に見えるストーリーがないから、突然ハイジャックされなんとか機を奪い返そうとする、そこだけにしか感情移入ができなくて、わりとさっぱりしちゃったんだよね。
ま、私たちはあの日に起きたことをこうして知ってるわけだから、延々とストーリーを聞かされる必要もないかもしれない。

彼らの勇気と絶望だけを知っていればそれでいいのかもしれない。
≪★★★≫奴らの信じる神は、罪なき人々を死に追いやることを望んでいるのだろうか。
posted by じゃじゃまま at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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