2009年10月08日

【接吻】

≪★★★≫
純愛かと思いきや、狂気の愛だね。
冒頭、トヨエツ演じる坂口が、金槌をポケットにしのばせ、無差別に家を選び入っていく。
鍵がかかっている家は難を逃れ、施錠していなかったある一軒家が、惨劇の現場となる。

孤独で周囲からも疎んじられている女性、京子。
そんな京子が、無差別一家惨殺犯の坂口に、自分の孤独と鬱憤を重ね合わせたのか、恋に落ちる。

裁判でもなにも語ろうとしない坂口。京子はそれを、今まで自分たちをないがしろにしてきた世間への報復と感じたのか。自分の溜まっていた気持ちと重ね合わせて、坂口に、二人で闘おうと訴える。
ところが、京子と出会うことにより、罪悪感を感じることのなかった坂口は、京子とは逆に、より人間へと変わっていく。
罪を感じるようになったのだ。

そんな坂口に苛立ち、京子はある狂気へと向かっていく。

似た者同士の運命の出会いにより、かたや人間へ、かたや鬼へ、その極端さが見ていて迫ってくる。
そして、坂口の国選弁護人で、二人の間に入っていた中村トオルが、京子に惹かれていくのも物語にアクセントをつけていた。

どうして惹かれるのか不思議だけど、最後に、
「君を弁護する!」と叫ぶ彼の姿は、坂口に惹かれて狂気へと堕ちて行った京子の愛よりも純愛かもしれない。




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2009年08月01日

【スタンドアップ】

≪★★★≫
夫の暴力に耐えかねて、子どもたちを連れて飛び出したジョージー。
娘をよく思ってない父親と同じ職場で働くことになった彼女を待ち受けていたのは、差別、嫌がらせ、セクハラ、男関係が派手だという中傷と色眼鏡。なぜならジョージーは高校生のとき、父親の分からないサミーを産んでいたから・・・。

鉱山というのは男の職場で、そこで女が働くというだけで、男性作業員の嫉妬、嫌がらせの数々。これはすごいね。
経営陣までも女を馬鹿にしてる。だったら雇わなきゃいいじゃんって思うんだけど・・・。
普通さ、男の職場に女がきたら、喜ばないもんかね〜。ってのは、勝手なイメージか。

タイトル通り、ジョージーは負けないんだよ。立ち上がるんだよ!
嫌がらせをする男社会に、こぶしを上げて立ち上がる!

ジョージーは身持ちの悪い女なんかじゃないんだよね。
娘が嫌がらせをされているのに、そんなのお前が私生児なんか産むからだ、我が家の恥め!みたいに苦々しく思っている父親。そんな娘を不憫に思い、そんな夫に立ち上がった妻。
そうして父親も、立ち上がる。

裁判で明らかになるサミーの出生の秘密。なんかさ、ずっとジョージーは誤解されてて、父親が、そうだったのか!って元高校教師に殴りかかるシーンは、ああ、親として当然だよね、って胸が熱くなった。
ずっとずっと言えなくて、男関係がだらしないから、みたいに思われてても黙っていたジョージー。
メインはそこじゃないんだけど、最初は巻き込まれることを拒んでいた女性作業員たちが立ち上がるのもよかったけど、元クラスメートが病気の体をおして、「ジョージーに賛同します」って言ったのが一番グッときた。

裏切り者の昔のボーイフレンドが証言をひっくり返したのが、ちょっと弱かったかな。なんかこうもっと大どんでん返し的なもんだったら感動ももっとだったんだけど、結構あっさりと翻したように思えてね。

でもよかったっす!




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2009年07月01日

【幸せの1ページ】

≪★★≫
頼んますよ〜〜。
これもくだらないというか。子どもと一緒に映画館で見れば、子ども向けとしてはいいかもしれないけど、大の大人が見るのはいかがでしょう。

冒険作家アレクサンドラは、極度の潔癖症の上に引きこもり。
ニムは、南の島で海洋学者のパパと二人で暮らす少女。
ある日、新種のプランクトンを探しに海に出かけたパパは、嵐に遭い遭難してしまい、一人になってしまったニム。
南の島からSOSのメールを出したのは、冒険作家アレクサンドラへだった。ニムはアレクサンドラを、物語の登場人物のアレックスのような冒険家だと思い、助けを求めたのだ。

まさか潔癖症で引きこもりだなんて思わないよね〜。
ジョディ・フォスターがとってもキュートで、歳を感じさせず、最近では復讐の鬼となる作品が印象的だったけど、やっぱり明るいのがいいね。
アレクサンドラが来る前に、島には観光会社の船が来て、パラダイスだ〜と居座る気配もあって、ニムは追い出し作戦に出る。
この辺がなんとも子ども向けの安易なドタバタで、ま、おおむね好意的に見てもいいんだけど、できればあのオデブな少年を、好青年にするとか、もしくはもっと年齢を下げて、ちっちゃな子どもの戯言で終わるような存在ならいいんだけど、中途半端じゃない?
結構大きな少年だったくせに、親はまともに取り合わないし、そのくせ、ニムの味方になりそうな、でも結局はどうでもよかった存在で。

そして遭難してしまったパパ。ニムの友だちに助けられ、頑張ってニムの元へ戻ってくる。
そこでニムを助けにやって来たアレクサンドラと出会って・・・ってくだりが、ほ〜〜んとお手軽。
いいけどさ、ハッピーエンドを拒むほど私は嫌な奴ではないけど、結局、アドベンチャーちっくなハリウッド的ラストってことで。

いいたいことは、アレクサンドラが一歩踏み出せたことや、ニムの冒険。で、家族が増えたことで、めでたしめでたし、ってことなのか?

映画館で見なくてよかったよ。

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2009年05月09日

【スラムドッグ$ミリオネア】

≪★★★★≫
引き込まれた作品でした。
スラムで育った少年が、最高賞金を手にする直前、警察に連行され拷問とも取れる尋問を受ける。
インチキじゃないのか?そう詰め寄る警察官にジャマールは一問一問、どうして答えられたか、今までに自分に降りかかってきた運命を回想し語りながら、観客も彼の人生に惹きつけられる。
ジャマールが奇跡の回答をする裏で、彼がいったいどんな道を歩んできたのか、胸が締め付けられる。
でも、生き生きと駆け回る躍動感も伝わってきて、悲壮感だけで終わらない。

クイズ・ミリオネアのあの音楽。どうしてもみのさんが浮かんでしまう。
番組の司会者がこれまたクセのある奴で、あいつの妬みをうまくかわして手にした勝利は、運命としかいえない。

そして嫌な警察官も、あの下っ端は仕方ないとして、警部補?も最後にはいい人で、彼もまたジャマールの人生に惹きつけられた一人。
どうしてもあの警部補が、ほら、【ディープ・インパクト】や【ジュラシック・パーク2?3?】のあの俳優に見えて仕方なかった。

ロールのキャストのダンスで、ああ、やっぱりインド映画だ!と改めて思い出したよ。でもイギリス映画なんだよね。それでもダンスはお約束?


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2009年04月23日

【さよなら。いつかわかること】

≪★★≫
妻は陸軍の軍曹でイラクで任務についている。ジョン・キューザック演じるスタンレーは、二人の娘と共に妻の帰りを待つが、妻の訃報が届く。
自身も悲しみの中、母を恋しく思う娘たちにどうしても真実を告げられず、衝動的に3人で娘の行きたがっていた遊園地へ旅をすることに・・・。

そういう話なんだけど、反戦というか、政府への苛立ちというか、そんなものを私は感じた。
スタンレーは、妻が戦地へ行ってしまい、苛立ってるんだよね。本当は自分が行きたかったんだろう、だけど近視のため軍を除籍になってしまって行けなかった。そんな自分が情けないのか、苛立ってて、娘たちへの接し方も、それって八つ当たりかい?と感じられる節がある。
分かるんだよね、私もストレス感じると、ついつい子どもにきつく当ったりして、スタンレーはまるで自分を見ているよう。

キューザックの顔が怖かったよ。

娘たちとなかなかうまく行かないスタンレーだけど、旅を続けるうちにだんだん現実は変えられないことを受け入れ、そして受け止める勇気ができる。
娘たちと浜辺で抱き合うシーンは、ただ、泣けた。


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2009年03月02日

【シューテム・アップ】

≪★★★≫
久々に無敵のヒーローを見たよ。
スティーブン・セガールもすごかったけど、未来少年コナンを彷彿させた。こっちは年老いてるけどね。
すっごい大人数相手でも、敵にはバンバン命中するのに、スミスには敵の弾は当らない。
一人ニンジンを深夜のバス停で食べてると、妊婦が追われて逃げてくる。
危険を察知したスミスは助けるが、執拗に追ってくる謎の黒服たちに、とうとう女は倒れる。
スミスの腕に残ったのは、妊婦が産んだ赤ちゃんだけ。
そんな気はなかったけど、赤ん坊の命まで奪おうとしてる奴らが許せず、赤ん坊と世話をしてくれる娼婦との逃避行が始まる。

行く先々に、黒服がやって来るんだよね〜。敵の中に、元FBIだかなんだかのプロファイリングがいるから、行動読まれちゃう。
でも無敵。
あまりにも銃撃戦ばかりで、狙われる真相はどうでもいいのかと思ってたら、なにやら見えてきたよ、繋がりが。
銃規制の議員と、銃の会社。議員の病気と赤ん坊工場。
それは分かったけど、スミスの正体は謎のまま。
この正体不明のヒーロー、続編作る気?・・・ただ、無敵のスミスがちょっと濃くて好みじゃないんだよね〜。
無精ひげも私には不潔に思えてしまって。モニカ・ベルッチも、魅力的でさぞかし可愛い女性だったでしょ〜と思えるんだけど、歳は感じるね〜。
終盤の拷問は、思わずうっとなったけど、さっさとあの丸顔の悪党やっつけとかないからだよ。

すごい銃撃戦でした。

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2009年02月24日

【JUNO ジュノ】

≪★★★☆≫
ボーイフレンドなのか友だちなのか、同級生のブレーカーとセックスした結果、妊娠してしまったジュノ。ここがアメリカ!?検査薬で妊娠したか3回もテストしてるジュノに、薬局の人が「とんだドジふんじゃったな」って。激ヤバな出来事なのに、どこか笑ってしまう。
親友リアと共に、両親に告白するところなんて、お父さん!お母さん!いや、パパ、ママ!!か。なんでそんなに落ち着いてるの!!いや、内心は動揺してるのかもしれないけど、日本の感覚とは違うよね。

産むという選択をしたジュノを、家族は温かく応援する。
検診で「十代の出産なんて劣悪な環境」と言ったエコーの技師に、継母ブレンがすっごい嫌味を言い放つとこなんて、ひゅ〜って口笛もの。
ジュノの選択は、出産はするけど、子どもは養子に。養子先の夫婦は円満で最高の家庭環境に見えた。ホラーが好きで音楽の話も盛り上がれる養子先の夫と話すのが楽しみで、ジュノは足しげく通う。
ところが、ここでジュノの許容範囲を超えた大人の事情ってものに直面してしまう。
子どもが欲しかったのは、妻だけだったのだ。

ジュノが見てしまった夫婦の危機、そして両親からの愛情、自分の居場所、そして見つけた最高の人。
ジュノは、たくさんの人に支えられ、大人になっていく。

見たときよりも、こうやって時間が経って、ああでもないこうでもないって考える今の方が、この作品の良さが伝わってくる。
好きなシーンは、出産終えたジュノに、パパが、
「もう一度、この場所に戻ってくるんだ。自分の子どものために」(みたいなセリフ)パパの娘への信頼と愛情をすごく感じた。

そして、最高の人を見つけた、といったジュノに、「それはパパのことだよな?」って言うパパ。分かってるくせに。いや、半分はそうなのかな。でもジュノは、向かう。運命の人のところへ。
素直になったジュノに、ふわ〜〜〜〜〜〜っとハッピーな気持ちが溢れた。

養子先の夫婦の危機。最初はお高くとまってる感じで、子どもも支配欲の塊で大丈夫かい?と嫌いだった妻。でも、一人でも子どもを育てていく(であろう)そのシーンにも、勇気をもらった。この人、本当はとっても強くて、立派な女性なんだな〜って思った。


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2009年02月13日

【幸せになるための27のドレス】

≪★★★★≫
幼い頃、花嫁のドレスの裾を持つ大役を任されて以来、友人のために結婚式を手伝うことを使命と感じているジェーン。
そんなジェーンの元へ妹テスがやって来る。テスは、何年も社長に恋焦がれてながらも想いを打ち明けられないジェーンから、あっさりとボスを奪ってしまった。
そしてジェーンのところには、掛け持ちしてた結婚式の披露宴で知り合ったライターのケビンがしつこく言い寄ってくる。ケビンは、ジェーンのブライド・メイドに興味を持ち、記事にすることで今の仕事からステップアップすることを目論む。
ところが、ありがちだけど、次第に惹かれていくんだよね。

反発→理解→誤解→和解、ってひじょ〜〜〜〜〜〜〜にありがちなパターンを踏んで、ハッピーエンドへと向かっていくんだけど、やっぱ女性はこういうの好きだもんね。
ありがちだろうと分かっていようと、いいものはいいんだよ。
わがままで自分勝手な妹テスに、ムカムカ度は上がり、NOと言えないジェーンにイライラ度は募り、婚約パーティをぶち壊した時にはスカッとしたね。
ケビンってよ〜〜く見ると貧相な顔なんだけど、役柄に惚れちゃうもんでね、ライターって役にぴったりで、ラストの式のシーンでは、本当に格好よく見えた。
これで次の映画とかで、嫌な役だったりすると急降下だけどね。
ってここで発見してしまったけど、まさか【魔法にかけられて】の鼻の穴王子!?
全然今回気にならなかったのは、なぜ!!!!!!!

いや、いい映画でしたよ!

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【女子高生サバイバル・ドライブ】

≪★★≫
う〜〜〜、気持ち悪い。
道に迷った女子高生たちが、焦った帰り道、うっかり車をぶつけてしまった。謝ればいいものを(いや、謝っても無駄だったことは後で分かるけど)、逃げちゃうんだよね。
で、よせばいいのにまた引き返しちゃう。そこで運悪く追いかけた来た車と鉢合わせ。
ここから、ま〜〜、延々と悪夢の時間が始まる。

【クローバー・フィールド】のようでビデオカメラで延々と撮ってて臨場感はあるんだけど、別に普通に撮影してもよかったんじゃないの?
ストーリーは【デス・プルーフ】みたいで、狂気じみた女に執拗に追い掛け回されて半殺しの目に遭う女子高生たち。
ただ前者がプロだとしたら、こっちは素人並。
なんだかね〜、ほんと、この女の狂気はすごかった。完全にいかれちゃってて、とにかく皆殺しの勢い。
逃げながら、女子高生たちの会話を聞いてると、どうも5人の中でいじめがあって、助手席の少女がリーダーで、ドライバーの子も面白がって一人の子をいじめてたんだよね。
だんだん気分悪くなってきて、どうせなら助手席の子、天罰下ればいいのに、って。
そもそも、事の発端は、助手席の子が、女の子車から締めだしちゃおうなんて言い出して、ドライバーの子が面白がって車発進させたから、ぶつけちゃったんだもんね、自業自得とはこのこと。

なんだけど、あまりにもやりすぎで、スリルを通り越して、気持ち悪いくなってきた。
しかし、女一人にして、あそこまでやられちゃいますかね。
お店の人たちも・・・。


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2009年01月22日

【禅 ZEN】

≪★★≫
亡き母との、なんだったか、死んでからの極楽浄土ではなく、生きているうちだか、本当の極楽だか忘れちゃったけど、そんな約束を果たすべく、仏道の道を歩み続ける道元。仏道の正師を求め、24歳で宋へ渡る。
そして日本に戻り、如浄禅師の教えを打ち立てる。

度重なる禅宗の僧らの迫害、追われて山奥へ道場を構えながらも、自分の信じる仏道を貫く。

心の平和や仏の教えを求めるための姿は美しいと思う。
仏の教えにより、救われる民もいる。
ただ、私は、座り、欲望を無にし雑念を払うことで、心の中にいる仏を悟り、真の幸せを得られるとは思わなかった。
人間、生きていればいろいろな感情が生まれ、人として悲しんだり、笑ったり、怒ったり、そういう自然な感情を無にするというのは、人間として生きていくうえで、肝心なものを忘れてるような気がして。

なぜだか、絵に描いた餅って言葉が浮かんでしまって、虚しくなった。
体を売って日銭を稼ぐおりんが、我が子を助けるために、必死で走り、亡骸を抱きしめて道元に詰め寄るところは、ぐっと来るものがあった。
「身内が死んだことのない家はどこにもない」道元の伝えたかった教えは、す〜〜〜〜〜っと入ってきた。
だからこそ、おりんも仏道を志すようになり、仏を求める姿はとても共感できた。
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2008年12月14日

【死神の精度 SweetRain】

伊坂幸太郎原作の映画。原作はまだ未読なんだけど、伊坂作品の映像化ってどうなのかな〜って思ってた。
なんかこう伊坂作品の映像化って難しいような気がしてた。原作の持つ雰囲気とか行間の空気とか、切り取ったように画面に収めきれるのかな〜って。
でも、原作を読んでなかったせいか、逆にとってもよかった。

不慮の死を迎える7日間、対象者と接触して、死に値するのかを見極め実行か見送るかを決める死神、千葉。
千葉の任務の日は必ず雨で、青空を見たことがない。
クレーマーに悩まされる幸薄いOL、藤木一恵。一恵の身の回りには死が多く、両親、育ての親、恋人、みんな一恵を置いて死んでしまう。実行か、見送りか。

次の対象者は、組の厄介者となってしまい裏切られ始末されそうになるヤクザ、藤田。父は死に、母に捨てられた阿久津は、そんな藤田を慕い、殴られても蹴られても藤田を守るために口を割らない。
伊坂作品を読んでいれば、どこか繋がってるんだろうな〜とは想像がつく。案の定、阿久津がカーラジオから聞こえる歌を消した時に、やっぱりね。
そもそも、一恵のエピソードの設定が、ウォークマンだし、携帯がなくて公衆電話だし、一恵の会社の電話も超古臭かったしね。
どんどん時代は新しくなってるし。

で、最後が老女。この老女の身の回りも死んでいく人がいっぱい。両親、育ての親、恋人、夫。そして、子どもだけは守りたい、とその思いから子どもを置いて出てしまう。
千葉は、ここで再会する。

でもね〜、小西真奈美と富司純子。違和感あり。
私はてっきり、小西さんと死神の恋物語だと思ってたので、ありゃ?って感じだったけど、でもすっごくよかったな〜。
最後の青空もきれいだったし、一つ一つのエピソードも物悲しかったりもしたけど、人生って素敵だな〜ってふっと思えてしまった。

ヤクザ同士の抗争シーンで、死神がいっぱいいて手を振ってたのは笑えた。金城演じる死神の、人間界の言葉を知らなくて天然ボケシーンも、よかったよね〜。
≪★★★★≫これは原作が楽しみだ!

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2008年11月22日

【セックス・アンド・ザ・シティ】

いやいや、テレビドラマは一度も見たことがなかったんだけど、つい見てしまったよ。
要するに、【花より男子】みたいに、ドラマのラストと同じ道を辿るけど、もう一度グルッと遠回り的なお話だよね〜。
まったく違うラストになったら、映画見ないファンにとっては許せないもんね。
ヒロインのキャリー、サラ・ジェシカ・パーカーはさ、どうしてこんなに顔が長いかね。
【LA.ストーリー恋が降る街】や【ハネムーン・イン・ベガス】を昔見たんだけど、そういえばこの顔出てたよね〜。
あの頃から、ちょっとハリウッドのヒロインの顔には疑問だったんだけど、ま、好みの差だね。

ブランド好きの日本人には、受け入れられるドラマシリーズだったのかな。個人的には興味はないけど、見てる分には楽しめるもんね。
4人の女性がそれぞれの幸せを掴むまで前向きに、自分らしく生きていく姿は、それは楽しいかも。
男性問題、友情、キャリア、様々な悩みを等身大で演じていく、だからあんなに人気が出たのかもしれない。

≪★★★≫ドラマシリーズは見てなくても、充分楽しめた。


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2008年11月15日

【主人公は僕だった】

毎日規則正しい生活を送っているハロルドは、ある日、どこからか聞こえる声に気付くようになる。
それはまるで自分の行動を読み上げられているような、不思議な声。
そして気付く。自分の生活は、小説なのではないかと。死が近いことを。
喜劇なのか、悲劇なのか。変えられるのか、このシナリオ。

コメディかと思ったけど、そうではなかった。
代わり映えのない生活をしているハロルド。真面目で女性と器用に付き合うことのできないハロルドが、ベーカリーを経営している女性と知り合い、人生に変化が訪れる。

ハロルドの人生を執筆している作家と会えたハロルドは、この物語にはラスト、死しか似合わないということを知り、絶望しながらも受け入れる。
一方作家のカレンは、ハロルドが実在していることに少なからずもショックを受けながらも、作家として作品を書き上げる。

笑えると思ってた分、かなりしんみりしてしまった。
ま、そこだけで終わらないのがハリウッドなんだけど、この映画は終盤の10分くらいで、満足度がグーンと上がった。
それまでは、ちょっとシリアスモードで、人生とは、なんてしんみりしてたのに、終盤がよかったね。

≪★★★≫ハロルドが、あのフィギアスケーターの人とはね。どうもあのダサい髪型がチラチラしちゃって。

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2008年11月12日

【スウィングガールズ】

あの上野樹里ちゃんや貫地谷しほり、ま〜〜、本仮屋ユイカ、平岡佑太がいる!
で、「ノダァメチャ〜〜〜ン」の竹中直人。ここに「のだめ」の出会いがあったのか!
これ、公開当時気にはなってたんだけど、邦画は当たり外れがでかいので、ちょっと勇気いるんだよね、わざわざお金払って見るのって。
これは【フラガール】同様当たりだったから見てもよかったね。

上野樹里ちゃんは【チルソクの夏】のときと同じ、別に垢抜けてなく、まさか今あんなに輝く演技派女優さんになるとは気付けなかった。
物語は、食中毒で倒れた吹奏楽部のメンバーに代わって、急遽補習クラスでオーケストラを結成したけど、やる気なし。
そんな彼女たちが、ジャズバンドに徐々に惹かれ始めていく。
最初は補習のサボりの口実だったバンド。
トランペットは音を出すの大変なんだよね、その特訓に嫌々参加してたはずが、音が出るようになったら楽しく感じてきたんだよね。

ジャズって、私もよく分からないけど、上野樹里ちゃんのスウィングしてる姿は、見てるこっちも乗っちゃうよね。
樹里ちゃんは、【チルソクの夏】の時は陸上部員。今回は吹奏楽部員っちゅうかバンドメンバー。
女優魂やね!!
子ども達も眠い目こすって見ては、笑って。
これでこんなに笑うなら、【シコふんじゃった】なんて見た日には抱腹絶倒は間違いなし!だね。

≪★★★☆≫竹中直人の存在は、これまたよかったね。

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2008年10月15日

【最後の初恋】

やっぱりね!だと思った。

リチャード・ギアとダイアン・レインといえば【運命の女】では幸せな夫婦でありながら、妻のダイアンがある日若い男と知り合い情事に溺れ、妻の不貞に気付いたギア様が・・・。
幸せが崩壊していく悲しく切ない映画だったけど、今度の二人は、それぞれの家庭が崩壊している男と女。
友人の代りに留守番している館に、ギア様が宿泊客としてやって来る。
たった4日間の滞在、その週末の出会いが二人を大きく変えた。

ギア様は医師で、執刀した手術である女性が亡くなってしまい、その遺族に弁明をしにやって来たわけだ。
その遺族との、やり取りも最後はもう感動。
そして溝が出来てしまった息子との絆を取り戻しにエクアドルへ。
ダイアンは、夫が不倫をして女と切れた途端戻りたいと言い出し、混乱する。子供たちはパパに戻って欲しい、でも女として、人としてもう一度自分の人生を見つめなおしたい、やり直したいダイアンは、受け入れない。娘の反発、でもギア様とダイアンは、もう戻れない、失うことのできない愛を感じ合っていた。

この二人は、以前は夫婦だったのに悲しい崩壊をして、今度は・・・。

ダイアンの夫のジャックだかジェイクだかが出てきた瞬間、ああ、こんなそら豆みたいな男じゃ、まずダイアンが戻ることはないだろうな、と思ったよ。やっぱキャストは大事だね。

≪★★★≫ラストの馬のシーン、普通に危ないじゃん。野生馬があんな近く走ったらさ。

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2008年09月01日

【ザ・コア】

ああ、勿体ない劇場<パート1>
この間、テレビでやってたよね!旅行中だったので、録画予約しておいて、楽しみに再生したら・・・サッカーかなにかが延長で時間がずれてたので最後まで入ってなかった。
どうしても見たかったので、TUTAYAへGO!(ああ、勿体ない)

鳥の異常行動や人々の突然死。スペースシャトルの大気圏突入の電子機器の異常などなど、いったいなにが!?の興味は膨れる一方で引き込まれたのに、人類滅亡を防ぐため、停止してしまった地球の核(コア)を回転させるため、地球の中へ、中へと潜る任務は、SFだし、そうだ、私はSFってあんまり好きじゃなかったんだ、って気付いた。
地球上の異常は好きだけど、あの潜水艦見てるとタイムマシンへようこそ、みたいだし、地下での作業はちょっと地味でね〜〜。
しかも6人のスペシャリストがいて、一番最初に艦長(って言うんだっけ?)が死亡。
なんか6人見た瞬間に分かってしまったよ。最後に残るのは二人で、その二人が誰なのかもね。
絶対、一人一人消えてくな〜って、ありがち。

何度も言うけど、地上の出来事は興味そそられて面白かったけど、地下へ地下へ、の辺りは、なんというか、ありえなくね?いや、フィクションだからなんでも有りなんだけど、まだタイムマシンの方がありえないながらも楽しめる。

なんで辛口なんだ?SFって好きじゃないのよね。

ヒラリー・スワンク、あんなに大好きだった『ビバヒル』なのに、思い出せない。
あと『デスパレートな妻たち2』の、怪しげな黒人の隣人が、出てたのには嬉しいサプライズ。
≪★★≫これ、テレビで充分。

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2008年07月27日

【スピード・レーサー】

全然期待してなかったというか、別に観たくもなくて、ど〜〜してもっていう息子にしぶしぶついて行ったのが本音。
ところが!!!!予想に反して、それ以上に面白かった!!
子どもの頃見てた「マッハGOGOGO」って日本のだったのね。てっきりアメリカのアニメかと思ってたら。
それをハリウッドが目をつけて実写版。だから原作に対する愛情というか尊敬の念というか、少しも損なうことなくあの「マッハGOGOGO」の世界が広がってたと思う。

そりゃ、私は女性ですからね。男性ほど入れ込んでるわけでもないから点が甘いとこあるかもしれないけど、レースシーンは、アニメで見てた興奮が、むしろあの頃よりも熱いぞ。
ってか、原作なんてほとんどレースシーンしか覚えてないから、細かい設定なんて忘れちゃってるんだけど、映画のように兄を亡くしたり、家族が出てたんだっけ?
ああ、どうも「チキチキマシーン猛レース」とごっちゃになってる。

天才レーサーと呼ばれてた兄を亡くし、その兄のように天才レーサーとなるスピード・レーサー。兄の死には疑惑があり、レース界も実はなにやらきな臭いものがあったり、家族や仲間達との深い絆、悪玉が寄越した忍者との対決は、隣で息子が大うけしていて、なかなか見応えのある作品だった。
レースシーンは、これはアニメかい?って思わせるとこもあったけど、まるでマリオカートのゲームをやってる錯角を起してしまうほど鮮やかで、崖を疾走するシーンでは思わず体を硬くしちゃった。

2時間強だったけど、いや〜〜〜、面白かった。スピード・レーサーも原作のアニメの少年のようだったし、よっぽどこの監督さん、大切にしたいのかな。
恋人役の子、クリスティーナ・リッチなのね。私の中では「アダムス・ファミリー」なんだけど、きれいになったね。名前見つけなかったら、私気付かなかった。

≪★★★★≫息子に感謝。

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2008年07月14日

【自虐の詩】

いや〜〜、やっぱり観てよかった!
ブラックな笑いかと思ってたら、確かにそうなんだけど、結構じんわりときて、泣いてしまったぞ!
幸江の不幸は、決して幸江のせいじゃない。貧しく、母親は幸江を置いて家を出てしまい、父親は強盗事件を起して刑務所へ。
貧乏をからかわれ、学校ではもう一人のつまはじきものの熊田しか友達はいない。

大阪に来て、愛する男イサオはただのひも状態。気に入らないことがあるとちゃぶ台をひっくり返す。私は、巨人の星でしか見た事なかったよ。パロディかと思ったね。
どんなひもでも幸江は「あんた〜」といって尽くす。

傍から見れば不幸のどん底であっても、二人は、幸江は幸せなんだよね。
幸江に赤ちゃんが出来て、イサオはなにを思ったのだろう。こんな俺じゃ駄目だと思って、幸江の元を去ったのか。
ある日、歩道橋から落下して重体になった幸江。手術台の上で、幸江の過去が走馬灯のように流れる。

そこで、見ちゃうんだ。イサオと幸江の過去。イサオは最初からひもだったんじゃないんだ。幸江のためにやくざから足を洗ったものの、他にできることがなくて、きっと愛する女の負担になってることがますますイサオを腐らせて行ったんだよね。

昔の仲間に幸江のことを馬鹿にされ、半殺しの目に遭わせるイサオに、なんだか私は嬉しくなったよ。
幸江の過去も、きっかけは幸江だけのせいじゃないよね。あの不幸な生い立ちは、そうなるしかなかったって気もして、ツンときた。
だから、二人が手に手を取って、幸せになるために向かった大阪で、その先は思ったようにはいかず、苦労の連続だったけど、ある意味純愛の映画だよね〜〜。

ラストで、「熊田さん!」「森田さん!」と呼び合い親友と再会した二人にも思い切り泣いたし、イサオと幸江の新たな生活にも暖かいものがこみ上げてきて、う〜〜ん、よかった!!!

≪★★★★★≫やっぱブラックな笑いだけど笑えて泣けた。

posted by じゃじゃまま at 12:44| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

【象の背中】

泣ける映画かと思ってたんだけど。劇場で予告見て、劇場かレンタルかで迷ってたんだよね。
いいんだよ、別に。すべての男性が浮気してなくて、浮気してるから病気で死んでいい、って思ってるわけじゃないんだけど、この映画、肺がんで余命半年と宣告された男性。
治療を拒み、「死ぬまでは生きていたい」と今まで通りの生活を望む。
でも死の恐怖、悔しさ、苛立ち。愛人との時間。家族との時間。

なんだけど、あんまり胸に来るものがなかったんだよね〜。
中年男性(失礼)が見たら、また違うものを感じると思うんだけど、愛人がいて、これがまた普通に恋をしてるし、贅沢だよね。
妻も(今井美樹ちゃんだけど)、きれいで、夫に敬語で話す夫婦もいると思うし、美樹ちゃんはそれが似合うんだけど、どうも馴染めない。
年頃の娘と、大学生の息子も、やたらと家族思いで聞き分けがいいのも出来すぎ。

多分、そういったもろもろの設定に共感できなかったし、なんだよ、愛人いたのかよ、って、ああ、多分それかな。役所さんに同情もできずに見終わった映画だった。

≪★≫これは、同世代の男性にはグッと来るものがあるんだろうな〜、っていうのはなんとなく感じるけどね。

posted by じゃじゃまま at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月23日

【最高の人生の見つけ方】

≪★★★≫
予告のときから涙していて、期待していた映画。
なのに、なぜか途中眠くて眠くて。余命を宣告されたモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン。
この二人が病室にいる間は、睡魔に襲われてしまった。

余生を、遣り残すことがないようにと二人でリストを作り、旅に出る辺りからグングン盛り上がってきたね。
なぜか明るい。これが邦画だと、もっともっとしんみりした作りになるんだろうけど、前向きに明るい。
死ぬのはモーガン、だから本人が後悔のないようにすればいい。でも、今まで彼を支えてきた家族は?
残りを一緒に過ごすこともできないの?死んでいく者と残されて生きる者。

お金持ちの実業家ジャックに仕える秘書が、とってもいい位置。
彼の存在は大きかったね。
冒頭から、エベレストに登るシーンがあって、最後まで観客は勘違いしてたんじゃないかな。
ラストで、軽く驚く。でもそれが結構後を引く感動に繋がる。

できれば、ずっと娘と絶縁だったジャックが再会するシーン、そこをもっともっと泣かせるシーンにして欲しかった。てっきりそこで泣くもんだと思ってたから、肩透かし。

軽めの感動だった。
posted by じゃじゃまま at 11:12| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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