2015年03月05日

【チョコレート・ドーナツ】

《★★★☆》

なんだよ〜、物悲しいじゃないか!!
道理で設定が1970年代だったわけね。
差別があった時代にすることによって、ゲイのカップルが養子縁組しようとするのを様々な横やりが入ることがリアルになるわけだよね。

ゲイのダンサー、ルディは同じアパートに住むマルコというダウン症の少年を夜道で見かける。
母親は薬物中毒でまるでマルコの面倒を見ている様子がない。
そんなある日、母親が薬物所持で逮捕され、施設にいったマルコだが、そこから抜け出したマルコをルディが保護する。
恋人になったばかりの検察官ポールと共に引き取る。

ゲイカップルだけど、二人のマルコへの愛情は本物。そしてマルコもそれを感じ取り、二人の愛に包まれ症状は良好へと向かう。幸せな日々を過ごす。
ゲイであることを隠しているポールは、ルディを従兄、その子供がマルコという設定でみんなに説明するが、見る人が見れば分かってしまう。
そんな助言をしてくれたのがマルコの通う養護施設の教師。
彼女は数少ない二人の理解者であり支援者。

ところがポールの職場の上司に二人の関係がばれ、ポールはクビ、マルコとも引き離されてしまう。
そこから二人は、マルコを引き取るために裁判を行うが・・・。

マルコのことを思うよりも、世間の目、差別、体裁、そんなことばかりに気を取られている大人たち。
ポールの元上司に至っては、ポールを目の仇とばかりに、とにかくポールを絶望させることだけに躍起になってる感じ。
保護司とか少ないけど、理解者もいたのに。
あの上司はとうとうマルコの母親を早く出所させるという荒技に出て、ルディたちから親権を奪ってしまう。

この、まるでマルコや現実を見ようとしない大人たちのせいで、三人の運命は最大の悲劇へと向かう。

ポールが、マルコの裁判に関わった人たちへ送った手紙。
そこには薬物依存のままの母親を出所させ、母親の元へと戻されたマルコのその後のことが書かれていた。

「ここは僕のうちじゃない」と言い続けたマルコは、男と一緒の母親に部屋から追い出され、幸せだったポールとルディとの日々を探し求め、三日三晩歩き続けたマルコが一人ぼっちで橋の下で死んでいた、という小さな新聞記事。

その記事を読んだポールの元上司、判事、なにか心に届いただろうか。
とても物悲しいよ。そんなラストが待っていたとは・・・。でも秀作でした。

posted by じゃじゃまま at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/415098344

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。