2014年03月08日

【東京家族】

《★★》

東京でそれぞれ独立した生活をしている子供たちを訪ねて、広島から老いた両親がやってくる。
まずは開業医の長男夫婦の家に。そして理髪店を営む長女夫婦。
いまだにふらふらしているように見える末っ子、次男。
全然アットホームではなく、物悲しくて切なくて、腹立たしくもある。

田舎から親がやってくるっていうんで、長男の妻はソツなく対応している。そこには、義理の親が来る面倒くささとか複雑な気持ちなど微塵にも見せない。
昭和の香りが漂う。
そして、次は長女夫婦の家に行くけど、ここは夫である林家正蔵が「お義父さん、苦手なんだよな〜」とか面倒くささを吐露している。
で、長女もさっさと親をホテルに押し込めて、戻ってくると露骨に迷惑顔をする当たり、そうだよな〜と理解しつつも、人間の良心の部分で「親に対して冷酷な態度」に腹も立つ。

でもきっと自分でも同じようなことしちゃうんだろうな、って分かってはいるんだけど。

なんか親と子供の在り方を見せられて、悲しくなった。

小さい頃は、親が無条件に好きで、もしも死んでしまったら、なんて想像するだけで泣けてきちゃうのに、大人になり、自分の生活や家族ができると、鬱陶しかったり、イラッときたり。
あんなに大好きで、大切に育ててきてもらったことを忘れて、一人前の口を利いて親を批判したりするんだよね。
この映画の子供たちを見ていると、辛くなる。

で、突然母親が倒れて、そのまま帰らぬ人となってしまう。いきなり一人ぼっちになってしまった父親。
これがまた橋爪さん、似合うっていうか、思わずなんとかしてあげたくなるような哀愁が漂うんだよね。

葬儀の際も、長男長女はさっさと切り上げて、通常の生活に戻りたいのが見え見え。
この時に一番最後まで残って父親の面倒を見たのが、末っ子の妻夫木君とその恋人役の蒼井優。
陰ではブツブツ文句を言いながらも、ほんのひと時父親との時間を持って、恋人に「息子をよろしく」って、その言葉を聞けて彼女はどれだけ嬉しかったか。行ってよかったって思ったよね。

ただ全編、きっと昔の映画のままを意識したんだろうけど、あの平坦な喋り方、気になった。
いまどきそんな話し方しないし、本当に、昔の映画を見てるのかと一瞬思ったくらいだけど、そこは監督のこだわりだったのかもしれないけど、違和感あったよ。

よかったのは、広島の自然くらいだったかな。
posted by じゃじゃまま at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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