2013年10月18日

【藁の楯】

《★★★★★》

期待通り。
大物フィクサーの孫娘を惨殺した犯人に10億円の懸賞金がかけられた。
仲間にまで命を狙われた清丸は、助かるために自ら福岡県警に出頭。身柄を確保され、東京まで護送されることとなる。
懸賞金のために各方面から狙われる清丸を、無事に東京まで移送するために、護衛として警視庁警備部のSP銘苅と白岩が選ばれる。
幼女ばかりを狙う清丸に、命を張って護衛する意味があるのか。

常に、その意味を突きつけられた状態で、護衛する大沢たかお演じる銘苅や松嶋菜々子演じる白岩や、刑事たちの矛盾した気持ちに共感しながら、こっちも苦しくなって、目が離せなかった。

任務として人間のクズを守らなければならない重圧。

幼女を殺しておきながら、自分が懸賞金狙いのために命を狙われると、そのストレスから刑事たちに当たり散らす身勝手さ。
清丸には最初から最後まで憎しみが湧きっぱなし、誰か殺してくれと念じずにはいられなかった。

もちろんそんなわけもなく、大沢たかおたちが任務を全うするであろうことも分かってはいたけど、頼むから邪魔しないで殺させてくれよ、だよね。

っていうか、ああいう奴は、ずっと恐怖に怯えてればよかったんだ。

なぜ護衛に選ばれたのか。それも蜷川の策略だった。

かつて懲りない飲酒運転者に妻とお腹にいた子供を殺された銘苅。被害者と同世代の娘がいる白岩。彼らの理性を越える怒りに蜷川は賭けたのだ。
だけど、任務を全うするという責任感の方が強かった。

その葛藤と闘う二人は本当に苦しかっただろうし、見てるこっちも苦しかったよ。

途中、蜷川が銘苅と電話で話してるから、その隙に清丸に白岩が殺されちゃうんだけど、まったくお前こそ邪魔してんじゃないよ、って思ったね、蜷川。
どんどん仲間が犠牲になって、さすが主役の大沢たかおだけが無事っていうのも出来過ぎ。

あの敵意むき出しにしてた、警察官役の永山絢斗君、格好よかった。

一番残念なのは、連続幼女殺人の犯人、清丸国秀。あの人間のクズ役に藤原竜也は、無理だったかな。
藤原君には、その狂気が演技にしか見えない程度で、クズには見えなかった。

posted by じゃじゃまま at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 わ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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