2012年11月24日

【ヘルプ〜心がつなぐストーリー】

《★★★★☆》

1960年代のアメリカ、ミシシッピ州。一番人種差別が激しく、最も遅れている地域。公然と人種差別の発言がされ、黒人は自分の子供を預け白人の子供を育てる。メイドとしての仕事しかなく、トイレも室内のものは使わせてもらえず、嵐の中外へ行かされる。
そんな社会で、一人のジャーナリスト志望の女性、スキーターが疑問を持ち、黒人メイドたちへ取材を申し込み、この現実を告発しようと試みる。
最初は怯え、迷惑がる彼女たちだったが、度重なる嫌がらせ、人種差別によりいつしか協力の輪は大きく広がる。

今までも人種差別問題の映画は数多くあって、その多くが暗かったり重かったりしたけど、この映画もテーマは重い。だけど、どこか明るさがあり、爽やかで、元気が出る。
ヒロインのスキーターは、平等な女性だ。彼女自身も黒人のメイドに育てられ、彼女を母親だと慕っている。
スキーターの母も聡明な女性なんだけど、アメリカ革命だかなんだか名誉な会に選ばれて、その祝いの席上、メイドのコンスタンティンとその娘が失態を犯し、庇いきれずクビにしてしまう。
そのことをスキーターに打ち明けられないままだったけど、とうとうスキーターに追求され母娘は衝突してしまう。

権力に屈し、家族同様だったコンスタンティンを追い出したことを責めるスキーター。母もずっと良心の呵責に悩んでいた。すぐに迎えをやったけどコンスタンティンは亡くなっていた、と涙ながらに打ち明ける。
そう、スキーターが平等な女性に育ったのも、私はこの母が聡明で、差別のない女性だったからこそ、それが受け継がれたんだと思う。
ただ、スキーターほど強くなかっただけで。

この映画には憎たらしい女性が出てくる。
病気が移るからトイレをメイド専用に作ろうと、声高に叫ぶヒリー。そのヒリーに逆らえずいいなりになる友人たち。
きっとこんなヒリーもどき、たくさんいたんだろうというのは想像できる。

でもそれ以上に救いのある人たちもたくさんいる。

意地悪ヒリーの元彼と結婚した、ああ、名前失念。ちょっと頭の弱そうな彼女。ヒリーからは男を盗ったと恨まれ仲間に入れてもらえないんだけど、その彼女は、ヒリーにクビにされたミニーをメイドとして雇う。
ところが、この彼女。メイドを雇ったこともないからミニーと対等な位置にいる。
何度ミニーにメイドと主人の立場の話をされても一向に平気で一緒のテーブルで食べたり。

彼女の無垢な気持ちに泣かされた〜。この夫婦は、心がきれいなんだね。夫であるこれまた名前忘れた、彼も、内緒でミニーを雇ってたはずが実は最初から全部知っていて、妻を元気にしてくれてありがとう、って夫婦でミニーをもてなそうと用意してくれてたし。

分かったよ。こんな優しい夫だからこそ、ヒリーなんて振って、頭弱そうに見える妻だけど、この純真な気持ちに惹かれて妻にしたんだな〜って。
なんか二重に感動。

スキーターの母も、一度は権力に屈して娘に軽蔑されたけど、最後はやってくれたよ。
本を出版して世間の風当たりが強くなり、ヒリーが乗り込んできた時、母は堂々とヒリーを追い返した!

そう、こんなに真っ直ぐな人たちもいて、だから爽やかで元気が出る映画なんだ。

本当にこの映画はいい!お勧め。

posted by じゃじゃまま at 00:49| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2013-02-06 10:36
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