2014年11月12日

【小野寺の弟 小野寺の姉】

《★★★★★》

大金星!!!
もてない姉と、失恋を引きずっている奥手の弟。
早くに両親を亡くし、姉弟で暮らす昭和の香りのする古家で、もてない姉と、失恋を引きずっている奥手の弟。
不器用で、だけど互いを思いやって生きていく二人の姿に、笑って泣いて、絶対後悔なしの映画。

冒頭から笑わせてくれるんだ、片桐はいり演じる小野寺の姉。
間違って配達された手紙を持って、訪ねたマンション。そこで小野寺の弟は一目ぼれしちゃうんだけど、嫌がる犬にグイグイいく姉には、娘と二人大爆笑。
弟は数年前に別れた彼女を思い出しては、まだ引きずってる様子。それを心配した姉がどんどん外に連れ出すんだけど、お互いがお互いのことを思いやってることに、姉弟は気付かない。

不器用だから、一目ぼれした絵本作家にもうまくアプローチできないし、じれったいんだけど、その奥手さも微笑ましい。実は、この奥手さには理由があって、終盤で明かされる。
姉のことを心配して弟は弟なりに姉が幸せになるまでそばにいたい、と思ってた。それを恋人に否定されて、弟は恋人よりも姉を選んだんだよね。

これがまた姉が美人っていうなら、え〜シスコン!って気持ち悪いんだけど、片桐はいりだからね。
ああ、本当にお姉さんのこと大切に思ってるんだな、親代わりとして自分のことよりも弟のことを優先にしてくれてた、そのことを感謝して悪い思ってるから、お姉さんを一人になんかできないんだよね。
泣けたね〜〜。

その姉は近所の眼鏡屋に勤務してるけど、そこに来るメーカーさんにどうやら想いを寄せている様子。
弟には「ワンデイの人」ってからかわれるし。
盲腸で入院したとき、中学時代に好きだった男性に再会した姉。
見栄を張って、弟を「夫」と紹介したのも、笑った笑った。ちゃんとオチがついてるしね。

お姉ちゃん、幸せになって欲しいな。そうみんなが願っていたのに。ワンデイの人、やってくれたよね。
失恋してしまったお姉ちゃん。
部屋で声を殺して泣く姉に、弟は深く深く傷ついた。
「お姉ちゃん、振られちゃったよ」って言う姉に、泣いちゃう弟。

それ見て泣く私。
決して二人とも恋がうまくいくわけではなく、ハッピーエンドではないんだけど、観終わった後、悲しくはない。
これからも互いを思い合って生きていって欲しいって、幸福感さえ感じる映画だった。

↓これは舞台版です。


posted by じゃじゃまま at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月02日

【少女は自転車にのって】

《★★★》

厳格な宗教戒律によって女性の行動が制限されているサウジアラビア。なんて厳しいんでしょう。
女性は顔出しちゃいけない、とか男性が見てるからって建物の中に隠れたりとか。
え〜、って感じ。

そんな社会の中で、活発なワジダは近所の男の子と平気で遊ぶし、自転車にも乗りたい。
だけど、自転車は男の子の乗り物、ってみんな反対する。
運ばれていく自転車に一目ぼれしたワジダは、どうしても欲しくてお金を貯めるためにこっそりアルバイトをする。
厳しい校則と厳しい校長。しょっちゅう問題を起こすワジダはそりゃ、問題児。

家ではパパが滅多に帰ってこなくて、そんな夫をママはひたすら待ち続けてる。
どうやらすごい女性差別の国なんだね。家系図には男性しか乗らないし、ワジダしか産めなかったママは、どうやらパパの実家では立場がないらくて、なんとパパは第二夫人と結婚するらしい。
ちょっと八つ当たり気味のママだけど、とっても美人なんだよね。

なんとしても自転車のためにお金が欲しいワジダは、コーランのコンテストに出場する。だって優勝賞金がすごいんだもん。
今まで不真面目でコーランなんて人前で抑揚つけて歌うなんてできなかったのにね。

パパの結婚式が決まったのか、ママは深く悲しんでいる。そんなときに、ママが心をこめてコーランを読み、それがワジダの心に届いたのかな。
大会当日、優勝候補に残ったのは三人。緊張のため優秀な友達も詰まる中、ワジダもちょっと詰まりながらも、気持ちを切り替えて、心をこめてコーランを読みあげる。

もちろん優勝したのはワジダ。
賞金の使い道を正直に答えてしまったために、厳格な校長は賞金を兵士たちに寄付すると決めてしまった。
そりゃないよ。

サウジアラビアってすっごい国なんだね。
厳しい〜。

しょんぼり帰ったワジダ。傷心のママが迎えるけど、ママは強くなったんだ。パパが他の女性を選んで、もうワジダと二人で生きていくと覚悟を決めたママだから、世間の目とか窮屈な決まりなんかでワジダを縛らない。
ワジダのために、彼女が一番喜ぶものを、ってママはパパを取り戻すために貯めたお金で、ワジダに自転車をプレゼントする。
ワジダの心が、これからもっと自由に生きていくことを願う。あの少年と共に。

posted by じゃじゃまま at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ソウルガールズ】

《★★★》

実在したオーストラリアのアボリジニ出身のボーカルグループ、サファイアズ。
彼女たちの活躍を描いた作品。

先住民であるアボリジニが差別されていた社会の中で、歌うことが大好きな、しっかり者の姉ゲイル、男に走る次女シンシア、一番歌がうまい末っ子ジュリーの三姉妹。
へたくその白人が優勝する大会をしり目に、酔っ払いのバーテンダーをマネージャーに、ベトナムでの成功を夢見て旅立つ。
政府の政策により、アボリジニの中でも肌の白い子は連れ去られ、白人家庭で白人として育つことを余議なくされた、「盗まれた時代」の従姉妹、ケイも仲間に加え、五人はベトナムへ。

戦地で、命の危険と闘いながらも、魂を歌い上げ、自分たちの人生を歩み出していく。

こんな感じの映画ってよくあるから、てっきり今でも活躍してるのかと思ったら、四人とも歌の活動はやめて、アボリジニのための活動をしていたらしい。

正直、もっともっと心臓が熱く震えあがる映画かと思ってたけど、無難に終わった映画だった。
ゲイルとマネージャーの結婚や、それぞれが幸せになりそうな終わり方で、まあ、よかったんじゃない?

posted by じゃじゃまま at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【桜、ふたたびの加奈子】

《★★☆》

交通事故で娘を亡くした夫婦の、奇跡と再生の物語。

小学校入学の日。車を降り友達の待つ門へと走る加奈子と、カメラを探す母、容子。
一瞬の出来事だった。加奈子は車に撥ねられてしまう。
あの時、カメラなんか探していなければ、加奈子の手を離さなければ・・・。

子を持つ母なら、誰もがそう後悔する。

一人娘を失った信樹と容子夫妻。
死を受け入れられない容子。一人、四十九日、一回忌、三回忌と行事に参加する信樹だった。
ある日、シングルマザーとして身ごもってしまった正美と出会う。
いつしか容子の心の中には、正美のお腹にいる子供が、加奈子の生まれ変わりでは?という気持ちが芽生え始める。
生まれた赤ちゃんの手のひらには、加奈子と同じほくろがあり、容子は確信する。
シングルマザーで育児にも熱心でなさそうな正美から、いつか加奈子の生まれ変わりである赤ちゃんを引き取る決意をし、数年経つ。

正美の小学校時代の恩師である沙織も加わり、正美と沙織には同い年になる子供がいて、これが後の奇跡となるんだけどね。

いつまでも加奈子の死を受け入れず、前を向こうとしない容子に、信樹は離婚を申し出る。
そこで初めて容子は自分の決意を語り、正美の子を引き取るという行動に出る・・・が、正美の父からは「バカにしないで欲しい。この子は正美の子だ」と言われ、正美も迷うが、初めて母親として子供を愛し始める決意をする。

信樹と容子、正美、沙織夫妻で花見に行った日。
沙織の長男である健一が「僕の前のママ」と容子に言い、容子たちの飼ってた犬が行方不明になった日、沙織の家に居着いていたことも知る。
それはまるで加奈子の生まれ変わりである健一を守るために、沙織の家に向かった、ということ。

容子は思わず健一を連れ出してしまう。
普通ならここで大騒ぎだよね。一瞬騒ぎだすけど、信樹によって猶予をもらう。
生まれ変わり、それを本当に信じたのかは分からないけど、あの展開からすると生まれ変わりなんだろうな。

大事な人を亡くした者たちの再生の物語、ここでそんなファンタジーが必要かどうかは疑問だけど、ちょっと微妙な展開だった。

吾朗ちゃんの夫役が、なんかしっくりきて、大人になったな〜とちょっと好きになった。


posted by じゃじゃまま at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【マラヴィータ】

《★★★☆》

元大物マフィアのフレッドが身内を裏切ったことにより、元仲間から追われるアクションコメディ。

刑務所にいるマフィアのドンが手下たちにフレッドの行方を追わせる。
間違えられて殺し屋に殺される元仲間たち、最初はなんだかよく分からなかったけど、夫、妻、娘、息子の組み合わせが狙われて、フレッドたちがその家族構成だったから、そうか、こっちがターゲットか、と。

FBIの証人保護プログラムにより、フレッドたちはフランスの田舎町に越してくる。
一応作家ということにして、近所に目立たず馴染むようにと、捜査官のロバートから言われるものの、デニーロ演じるフレッドは、ことごとく外す。

家族中がぶっ飛んでいる。
妻のマギーはスーパーの店員にアメリカ人をバカにされ、腹を立ててスーパー爆破させるし、娘も学校のバカどもに体目当てで誘われてブチキレ、ラケットで滅多打ち。
弟のウォレンもいじめた相手を頭脳と策略で仕返しするし、この家族すごすぎる。

フレッドも、修理に遅れた配管工や水を汚染させる工場に復讐するしね。

マギーはマフィアの妻でありながらも、信仰心だけはあり、数十年ぶりに教会で告解するも、神父様には悪魔呼ばわりされるし、なんか笑える。

そんな中、ウォレンが課題で書いた詩が学校新聞に載り、フランスのノルマンディからアメリカ大陸にあれよあれよと学校新聞が旅をする。
そして案の定、刑務所のボスの元へ、包み紙として渡り、やっぱりその新聞に気付いちゃうボス。

ノルマンディへ、ボスの指令を受けた殺し屋たちが集結する。
フレッド一家を皆殺しにするために。

なんだけどね。今までコメディだったから、絶対大丈夫。この家族、負けないだろうな〜と。
展開は予想通りだけど、今まで家族を守ってくれたロバートの部下の捜査官が殺されちゃったのは残念だった。
あと町の消防士さんや警察署の人たち、近所の人もね。

でも、悲壮感はなく、あくまでもアクションコメディで。

結局逃げ切り、今度はどこの町へ行くことやら。ほとんどの殺し屋を返り討ちにしたから、もしかしたら、もう誰も追ってこれないかもね。
痛快でした。


posted by じゃじゃまま at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【クロニクル】

《★★★☆》

普通の高校生たちが突如として超能力を身につけたことにより巻き起こる騒動、そして身の破滅。
結構、ハードで面白かった。

内気な高校生アンドリューは、内気っていうかちょっと変わり者で、ひねくれてるように思った。
カメラを回して自分の周りを記録し始め、みんなから嫌がられる。
でも当人はお構いなしで、唯一の友達、従兄のマットにも注意されるもなんのその、パーティにもカメラ持参で行く。
そのパーティで、学校の人気者のスティーヴに呼ばれ、森にある大きな穴を撮りに行こうと誘われる。
行くとそこにはマットもいて、怖がるアンドリューを置いてその穴に入っていく。
なんだかその穴の中は、SFそのもので、光る石みたいなのがあって、それに触ったスティーヴ、その場にいたマット、アンドリューは気を失う。(確か)

起きた時には穴は塞がっていて、彼らは超能力を身につけていた。
戸惑う彼らだけど、徐々にその力を面白がり、やがて取り返しのつかないことになっていく。

特にアンドリュー、今までのうっ憤を晴らすかのように力を使い始めた彼は、一番怒りのパワーが強いせいで強力。危惧したマットはルールを決めるが、暴走し始めるアンドリューは歯止めがきかない。

そうそう、一番最初にアンドリューが力を使って追い越しをかける車を池に落とすんだけど、マットやスティーブが慌てて救助に行くんだ。
力使って車動かせばいいのに、って思ったんだけど・・・。

徐々に暴走し始めるアンドリュー、心配するマットやスティーヴ。そして悲劇が起きて、マットとアンドリューは対決する。
いや〜、想像してたよりもストーリーはハードで、町中パニックで、面白かった。

あの穴はなんだったのか、政府に管理されてたっぽいけど、やっぱり宇宙人かな。
その辺は解明なしだったけど、それも別に気にならない。高校生たちの身の破滅に釘付けで。




posted by じゃじゃまま at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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