2014年03月29日

【さよなら渓谷】

《★★★☆》

吉田修一原作の映画。原作は未読だけど、吉田氏作品は奥が深いね〜〜〜。男女の愛というか。

ごく普通に見える夫婦。だが二人は残酷な事件の被害者と加害者だった。

寂れた感じの市営住宅に連日マスコミが張り込んでいる。隣人が自分の息子を殺害したとして、取材するためだった。
母親が逮捕された数日後、隣の家の男が事情聴取を受ける。母親の不倫相手で、実は殺害を教唆したのでは、と疑われていたのだ。
一人の記者、渡辺が、その男、尾崎の周辺を調べ始めると、尾崎は過去に集団レイプ事件を起こしていた。
後輩記者の小林と共に、尾崎とその妻、そして15年前に被害者となった少女のその後を調べていくと、悲しすぎるほどの愛に行きあたってしまう。

そもそも隣人の息子殺害事件なのに、尾崎が疑われ、その過去を調べたら集団レイプ事件の加害者だった、って余計なお世話だよね、尾崎からすれば。
でも、とっても複雑で深い男女の愛だよね。

憎くて、許せなくて、ついてこないで!と何度も叫びながらも、そばにいて欲しい。
そばで不幸になって欲しい。かなこと尾崎は、不幸になるために一緒にいる、それなのに、二人に芽生えたものは、やはり愛だよね。
かなこが警察に通報する。隣人の女とは無関係なのに、尾崎を共犯として。

だんだんかなこに対してムカついてくるんだけど、本当に複雑だよね。無実の夫を通報する。
過去にレイプした尾崎への罰として、そして実は愛し始めていた尾崎への愛を自身に試すために、なのかと思った。
そして、無実の夫を警察に売ったかなこに対し、尾崎がどう出るのか。

愛想を尽かされてもいい、それともそんなかなこをまた尾崎は受け入れるのか、試したのだと思った。

尾崎を試し、そして自分自身も。

幸せになればいいじゃん、って二人。壊れそうなガラスでできた愛だけど、大事に二人で守って行けばいいじゃんって思うんだけど、かなこ(夏美)はやっぱり、もう一度尾崎から逃げるんだね。

逃避行の始まりに、ついてくる尾崎を何度も何度も「ついてこないで!!」と叫びつつも、待っていたように。
もう一度尾崎から逃げてみる。そして尾崎は、夏美を追う、んだよね。

渡辺が問う。
「あの頃に戻れたら。事件を起こさない人生と、夏美に会う人生と、どちらを選びますか」

尾崎の言いたげな表情のシーンで終わる。なんと答えるつもりだったのか。

私は「もちろん、夏美と出会う人生」って言うと思ったけど。
吉田修一作品は、なんと、なんと奥深いことか!




posted by じゃじゃまま at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【パニック・マーケット】

《★★★》

突然津波に襲われ、大洪水になったスーパーマーケットで生き延びた人々。そこへ、津波と共にホオジロザメが流されてきて、店内に残された人々を容赦なく襲っていく、パニックムービー。

急に津波が襲ってきて、どうしたんだい?って感じだったけど、店内には万引きして捕まった少女、通報で駆け付けた刑事は父親、偶然居合わせた強盗犯、一年前の不運な事故により別れてしまった恋人との再会。
取り残された人たちのドラマも、娯楽映画としてはちょうどいい味付けで、私はこういうの好きなんだよね〜。

主人公のジョシュは、絶対どっかで見たな〜と思ってたら、そうだよね!!!【トワイライト】のエクリプスで新種ヴァンパイアのリーダーだった子だよね!!
結構イケメン。一年前に、恋人の兄を鮫から救えず、そのまま恋人と別れてしまったジョシュ。でも忘れられない。そこへ偶然新しいボーイフレンドと買い物に来たティナ。
あ〜〜あ、ガビ〜ン。でも絶対あのボーイフレンドは犠牲になると思ってたよ。

万引き少女と彼氏もいいね。母親を失った寂しさからついつい悪さしちゃうんだけど、根はいい子。偶然お店で働く彼氏は、彼女の万引きが原因でクビになってしまうけど、それもこれもあの津波とホオジロザメパニックでなんとかなるし。

大体犠牲になる人と残る人が、想像通りで、だからB級C級映画ってだぁ〜〜〜〜〜い好き。

あのちょっとインテリなオーナーや銀行強盗の嫌な方はお決まりとして、残念だけど仕方ないのは、あの警備員と、駐車場でイチャイチャしてた男の子。あのバカップル、なかなか愛嬌あって、生き残って欲しかった。
あとティナのボーイフレンドも、最初は邪魔だったけど、いい人だったんだよね〜〜。

しかし、よく食べるね、人間を。ちっともお腹いっぱいにならないの?
それに、ぶら下がってる人をジャンプして襲ったかと思いきや、さっと足を抜いたら逃げられたりと、そこはさすが犠牲になる人とそうじゃない人、都合良くなってる。

でも私はこういうの大好きだよ。

posted by じゃじゃまま at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

【アナと雪の女王】

《★★★★★》

よかった〜〜〜〜〜〜〜〜。
まず、歌もね。娘のリクエストで渋々観たので、前知識がまったくなく、松たか子が歌ってることしか知らなかった。
なので、エルサは一応松たか子って歌手もやってるけど、おお〜、健闘してるなって感じで、アナ役の歌声は、本物のミュージカル専門の子なんだろうなって。そこでバランス取ってるのかな、っていうくらいアナ役は貫録もあって、感動してた。

そうしたら、なんとアナは神田沙也加だった!!!!!!
すごい、さすが!どうして神田沙也加はいまいちパッとしないんだろう、それがとっても残念だ。
松田聖子の娘なのに、もっと注目されてもいいし、力もある!個人的には、さほどぱっとしないベテラン芸人の娘がそこそこテレビ出てるのに、実力もある神田沙也加ちゃんがもっと注目されないことに不満。

とはいえ、松田聖子の娘ということをごり押しして売り込まない松田聖子ちゃんにも好感。

いやいや、そんなこと言ったら失礼で、神田沙也加ちゃんはもしかしたらすっごく活躍してるのかもしれない。私が知らなかっただけで。失礼しました。

でも、本当に上手。松たか子も健闘していたよ。うん、よかった。でもできればメイ・Jがそのまま声優やってもよかったんじゃいの?

と、ここまでは吹き替えの感想で。

生まれながらに雪の力を持つエルサ。そのために妹のアナを傷つけてしまったことを気にしたエルサと両親は、二人を離すことを決断。ところが最大の理解者であった両親が遭難してしまい、姉妹はたった二人で残されてしまった。

エルサが力を抑えられるようになるまでエルサはその力を人々に知られないようにひっそりと暮らす。
エルサ20歳の戴冠式。一目ぼれし合ったアナとどっかの王子の結婚話に激怒したエルサは思わず力を発揮してしまった。
雪の世界に覆われた国。魔法を知られてしまったエルサは山へ逃げ、ここで一人で生きていくことを決意。
雪で覆われた国と姉エルサを救うため、アナは一人でエルサを追い山へ。

エルサを捕えようとする他国の者たち、エルサを救うためにアナを援護する者たち、それぞれが二人を追って山へ入る。

アナはそこで一人の青年クリストフと出会い、力を借りながらエルサの元へ。
頑なに心を閉ざしたエルサ。心臓に雪が刺さり、このまま凍って死んでしまいそうなアナを救えるのは、愛だけ。クリストフはアナを愛しながらも、どっかの王子の元へと送り届けるが、実はこのどっかの王子は国を乗っ取ろうとしていた嫌な奴だった。
この王子の策略により、エルサもアナも危機に。エルサを倒そうとしたどっかの王子に身を投げ出した途端とうとう凍ってしまったアナ。
氷の彫像となってしまったアナを抱きしめて泣き崩れるエルサ。

氷の彫像となったアナが、みるみる溶け出す。アナを救った愛は、エルサの妹への愛だった。

すべてハッピーエンド。裏切り者たちはそれなりの処遇だし、笑いも涙もあり、無駄のない物語と、素敵な歌声で大満足の映画。
子供も観るために、無駄な展開もなく、かといって物足りないわけでもなく、過不足なく十分に楽しめた。


posted by じゃじゃまま at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【しあわせカモン】

《★☆》

実話だったんだね〜。
幸せになりたかった薬物中毒の母親と一人息子の哲也の物語。

ヤクザと結婚した扶美江は一人息子を授かり幸せな生活を送ろうとしていた。だが覚醒剤に手を出し、息子と離れて暮らすことになる。
何度も立ち直ろうとするが、どうしても覚醒剤に手を出してしまう。刑務所にいる夫からも離婚届が送られてきて、哲也とも引き離され、孤独からまたもや手を出しそうになるところをある男に救われる。

やっと母親と暮らせる、と哲也は期待してアパートを訪ねると、そこには扶美江の内縁の夫もいた。
思春期を迎えていた哲也にとって、母親とその恋人と暮らすのは耐えがたいことだった。
次第に荒れていく哲也。そんな中、歌を歌いたいという哲也は、夢を叶えるため東京へ働きへ行く。

少しずつ夢への一歩を歩み出す哲也と、男に捨てられ一人で暮らす扶美江は、間違いなく親子なのに、親子だからこそ気持ちがすれ違ってしまう。

ようやくその一歩を踏みしめた哲也。「母さんのために家を建てたい」そう願っていたが、薬物に蝕まれていた扶美江の体は徐々に弱っていた。
享年47歳、衰弱死。

「母ちゃん、今度は俺の子供になりなよ。いっぱい愛してあげるから」

これはよかった。

これはよかったけど、う〜ん。なんだかね〜、実話だと知っていたら、あえて借りなかったかも。
子供時代と青年時代の顔が違いすぎる。青年時代はご本人が演じてるみたいだけど、だったら子役もそれに合わせてキャスティングして欲しかった。
全然違うじゃん。

それに・・・やっぱりどうしても、一般人の私には好きになれない映画だった。

posted by じゃじゃまま at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【モスダイアリー】

《★☆》

ヴァンパイア映画っていうから、大好きな【トワイライト】を期待して観たけど・・・。
なんじゃこりゃ。

父親が自殺した後、傷心のまま寄宿学校に入学したレベッカ。そこで親友ルーシーや同じような傷を持つ仲間たちとそれなりの生活を送っていた。
そこへ謎めいた転校生エネッサがやって来て、少しずつ歯車が狂っていく。

親友ルーシーとの間をエネッサに引き裂かれ、エネッサに不穏なものを感じながらも、一人、また一人と友人が去っていく。事故だったり、親によってだったり。

結局、エネッサはヴァンパイアで狙われていたのはルーシーではなくレベッカだったってことだけど。

さっぱりわかんない。同じような境遇のレベッカに、惹かれたってことだったの?
エネッサのメイクだろうけど、あの異様な眉毛と唇が怖い。

想像してたほどゾクゾクもワクワクもせず、退屈な映画だった。


posted by じゃじゃまま at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ザ・タワー超高層ビル大火災】

《★★★★☆》

地上448m。そこで起こった大火災。逃げまどう5700人の人々。108階から脱出できるのか。
幼い頃観た【タワーリング・インフェルノ】を彷彿させる、そしてそれを上回るパニック映画。

超セレブな人々が暮らす超高層ビルスカイタワー。レストラン街も完備しており、クリスマスを108階で祝うパーティの準備の真っ最中。
シングルファーザーのデホは、ビルの施設管理チーフ。フードモールのマネージャーのユニに恋心を抱いている。
二人の恋の進展にヤキモキする同僚や一人娘のハナ。ちょっとしたボヤ騒ぎがあり、デホは設備の不備を指摘するも、パーティ準備に忙殺されるスタッフたち。会長はヘリから人工雪を降らせる計画を強行突破させようとしている。

消防署のヨンギ隊長は、夫婦水入らずのクリスマスを過ごしたことがなく、仲間たちに「今日こそは・・・」と言われ、初めて妻と過ごすクリスマスのためにケーキを予約する。
そんな温かい消防署に、熱い理想に燃える新人のソヌが配属される。ちょっといたずらな歓迎セレモニーを受け、ソヌも一員と迎えられる。

息子の学費のために必死で働く清掃員のおばさん。学費の前借も、嫌味なセレブ住人の議員夫人にも、愛する息子との生活のために必死で屈辱にも耐える。
宝くじが当たって晴れてスカイタワーの住人となった司祭も、引っ越し祝いで餅を配るも、あの嫌味な議員夫人に一蹴される。

これから始まる大災害、大パニックに備え、すべてのキャストは揃った。

クリスマス、会長が強行突破したヘリでの人工雪のプレゼント。みんな一瞬うっとりしてロマンチックな演出に酔いしれる・・・が、強風に煽られたヘリコプターがバランスを崩し、ビルに激突!大破する。

人々は一瞬にして大パニック。エレベーターへ人々が殺到するが、デホの一人娘ハナとユニは乗り遅れてしまう。途方に暮れるが、こうしていられない、なんとか下に降りようと必死で脱出口を探す。
一方、エレベーターに乗れた人たちは、機械系統が故障して止まってしまい、下から迫りくる炎に巻かれ悲惨な最期を遂げてしまう。
この未曽有の大火災に、消防員たちの決死の救出劇が加わる。初めてのクリスマスを過ごすはずだったヨンギ。今日こそは奥さんと、と後輩たちがどんなに言っても、ヨンギ隊長は、やはり炎の男。
人々の救出に、スカイタワーへ飛び込む。

121分という長さなのに、まったく飽きさせず、夢中で観た。
デホとユニの恋。どこかのお偉いさんと老女の恋。清掃員のおばさんと息子の親子愛。隊長と部下たちの仲間愛。たくさんの人間模様があって、笑いもあり、涙もあり、あの議員夫婦には怒りしか湧かず、韓国映画では天誅は下されないのね。

【TSUNAMIーツナミ】でも思ったんだけど、劇中に一人木偶の坊がいて、役立たずのくせに最後まで死なない、そんな役どころがここでも一人いた。
厨房で働く調理師。失敗ばかりでバーで働く彼女にプロポーズしてる最中に災害に遭遇。結構、ヤバい場面もあるのに、やっぱり死なない。ああ、【TSUNAMI】と一緒だ〜と嬉しくなった。

できれば全員助かって欲しかったけど、全員助かったら助かったで物足りないのも事実。ここでは悲しい犠牲となったのは、よく分からないけどあの年老いたカップル。

そしてヨンギ隊長。これは・・・そう来るか、やっぱり??と思いながらも覚悟。
誰も取りに来ることのなかったクリスマスケーキ。救助活動の終わった現場で、泣き崩れる奥さんの姿が焼きついた。
奥さんの出番は少なく、ほんの1〜2シーンしかなかったけど、あの泣き崩れるシーンだけですごい強烈。

すっごいよかった。韓流って私全然はまらず、ドラマも、え?そういう展開ですかい?って(いうほど見たことないけど)基本好きじゃないんだけど、映画も特に韓国映画だからって観るわけでもない。だけど、案外観終わった後超感動してることがある。



posted by じゃじゃまま at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

【アイスフォール】

《★☆》

いや〜、私はこういうパニックモノ好きですよ、確かに。
しかも、熊みたいなのが襲ってきて、わあわあきゃあきゃあ逃げる奴。

それにしても・・・友人と共に雪山に行った主人公が、先を行く友人のザイルが切れ、その先には血が・・・その行く手に正体不明のでっかい生き物。

友人の仇だか、父親の仇だか、主人公はその山に単独で乗り込む。で、消息が分からないって妹が騒ぎ出して、仲間たちが一緒になって雪山に救助に行くと、案の定あのでっかい熊だかナマケモノだか(どう見ても雪男には見えないけどね)との死闘が繰り広げられるという、サバイバルアクション。

そもそも人を食べるんだから、やっぱ熊か?こうなったら熊にしちゃった方がすっきり。
昔からその一帯では行方不明者が続出していて、巨大な生き物を見たという目撃談もあるわりに、全然捜索隊が出ないのもおかしな話だよ。

主人公も、その昔父親が襲われて死んでいて、友人も犠牲になったのに、誰にも言わないっておかしいでしょ。さっさとみんなで熊退治に行かなくちゃ。
しかも一人で仇を取るために山に行ったわりに、心配した妹や仲間たちがわらわらと集まって、結局犠牲者出しちゃって、いい迷惑。

あと、最高にお粗末だったのはラスト。
妹はなんとかヘリで助かって、あ〜あ、誘われて駆り出された仲間たちは犠牲になったというのに、って思ってたら、遠くの方でへばってたはずの妹の恋人がヘリにジャンプして飛び移って来たんだけど。

結構距離あったよ、しかもヘリ、離れて飛んでたよね、よくぞあんなに狭い入口にきちんと飛び移れたもんだと思って。

あまりにもお粗末すぎて、逆に忘れられない。
あ、だけど、主人公の男の人、最後助かったのか、どうだったのか覚えてない。妹とその恋人しか・・・。




posted by じゃじゃまま at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【アルバート氏の人生】

《★★★☆》

女性が一人で生きていくには難しかった時代。アルバートは男性の恰好でウエイターとして生きていた。
女であることを隠しながら生きていかなければならないため、人との関わりを避けるようにしていた。
そんな孤独の中で生きて生きたアルバートの人生を一変させる出来事が起こる。
働いているホテルに、ペンキ職人としてやってきたペイジ。仕事が終わるまでアルバートの部屋で寝泊まりするように女主人に命令される。

男と同じ部屋で!驚愕にうろたえるアルバート。女であることを悟られてはいけない。ところがペイジが持ち込んだノミに体を刺され苦しんでいた姿をペイジに見られ、女であることが発覚してしまう。
告げ口を恐れるアルバート。そんなアルバートに、ペイジはある事実を見せる。

それはペイジもアルバートと同じように、女であることを隠していたということ。
そして、ペイジは妻もいた。その人生に、アルバートも希望を見出すようになる。自分も同じように妻を持ち、一人きりの人生に終わりを告げること。
共にホテルで働くウエイトレスのヘレンに想いを寄せるアルバートだけど、これが彼(彼女?)の人生を破滅へと向かわせる。

ヘレンに想いを寄せたからなのか、ペイジと出会ったからなのか。アルバートがそんな希望を持たなければ、そう思わずにはいられない。

ヘレンには、チンピラな恋人がいたんだ。この男が、ヘレンを利用してアルバートからお金をむしり取ろうとする。本当にろくでなしなのに、ヘレンは気付かない。
気付いた時には、妊娠して、もう捨てられる寸前。そんなヘレンを助けようとして、ロクデナシのジョーに突き飛ばされ、頭を強く打ち、それが原因で死んでしまう。

そんなアルバートが発見されたのは翌朝のベッドの中。そこで初めてアルバートが女性であることが発覚し、それは新聞を賑わすスキャンダルとなった。

アルバートを殺したのはジョーなのに、あいつはとっととヘレンを捨てアメリカに。ヘレンは子供と共に捨てられ、女主人のベイカーにただ働きさせられている。ま、これはアルバートを利用しようとした罰だね。
このベイカー夫人は、アルバートの部屋から彼が貯めたお金をねこばばしてホテルの改修工事に使ってる。

ひたすらに生きてきたアルバートは、なんのために生まれてきたの?
母も写真でしか知らず、少女の頃は過酷な運命に傷つけられ、女であることを捨て必死で孤独と闘いながら生きてきたのに。誰に迷惑をかけたわけでもないのに、なぜこんなに報われない人生だったの?

そんな人生を思う時、成就しなかったけど、一時でもヘレンとの生活を夢見れたことは幸せだったのか。
ペイジという仲間を見つけた歓びも、悲しいことだらけの人生の中で、輝いていたのかもしれない。
希望を持てた、というだけで。

病で妻を失ったペイジを訪ね、二人でドレスを着て海岸を歩くシーンは、さすが名女優。本当におっさんが女装してるようにしか見えなかった。

posted by じゃじゃまま at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【NEXT〜ネクスト】

《★☆》

クリスは自分の未来を2分先まで見ることのできる特殊能力を持っていた。
その能力に目を付け、捜査に協力させようとするFBI捜査官がいた。実はテロリストが核兵器をロスに向け準備をしているという。
その捜査のためにその能力を使わせようというのだ。

ところがクリスは拒否し、FBIから逃げ続けるが、その間に恋人をテロリストにさらわれ、殺害される未来を見てしまう。
仕方なく捜査に協力することになったクリスだが・・・。

なんかさ〜〜、お粗末じゃない???
それとも私が見落とした?
FBIがカジノでの防犯ビデオを見てクリスの能力に気付くっていうんだけど、あれはもうすでに最初からクリスの能力を知ってた感じだったよね。しかも謎の人たちもすでにクリスを狙っていて、彼の能力はすでにばればれ?
っていか、テロリストたちがなんでクリスを狙うのか、さっぱり分からないんだけど。

クリスの能力って2分先だし、しかも自分の運命だけなんだよね。なのに、なぜゆえにテロリストたちはそんなに脅威に思っているのか。

で、FBIの捜査協力要請もかなり強引。そんな権限あったっけ?
クリスを拘束したらしたで、拷問のような協力のさせ方。瞬きもできないんじゃ、目乾いて痛いっていうのに。
バンドで体の自由も奪っちゃって、かなり強引で、こんなんじゃ、いいじゃん、テロリスト、狙っちゃえよ!って思っちゃうよ。

すったもんだがあって、は〜、なんとか恋人助けられたね、って思ったら、実はこの選択間違ってた、って。
最初からやり直しだ、ってなるんだけど、2分先の未来しか見えないはずで、こんだけ時間進んじゃって、今更、はいやり直し、ってさ〜〜。もう時間ないんじゃないの?

今まで見た来たアクションとか一体なんだったの?って脱力してしまう映画でした。


posted by じゃじゃまま at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月08日

【東京家族】

《★★》

東京でそれぞれ独立した生活をしている子供たちを訪ねて、広島から老いた両親がやってくる。
まずは開業医の長男夫婦の家に。そして理髪店を営む長女夫婦。
いまだにふらふらしているように見える末っ子、次男。
全然アットホームではなく、物悲しくて切なくて、腹立たしくもある。

田舎から親がやってくるっていうんで、長男の妻はソツなく対応している。そこには、義理の親が来る面倒くささとか複雑な気持ちなど微塵にも見せない。
昭和の香りが漂う。
そして、次は長女夫婦の家に行くけど、ここは夫である林家正蔵が「お義父さん、苦手なんだよな〜」とか面倒くささを吐露している。
で、長女もさっさと親をホテルに押し込めて、戻ってくると露骨に迷惑顔をする当たり、そうだよな〜と理解しつつも、人間の良心の部分で「親に対して冷酷な態度」に腹も立つ。

でもきっと自分でも同じようなことしちゃうんだろうな、って分かってはいるんだけど。

なんか親と子供の在り方を見せられて、悲しくなった。

小さい頃は、親が無条件に好きで、もしも死んでしまったら、なんて想像するだけで泣けてきちゃうのに、大人になり、自分の生活や家族ができると、鬱陶しかったり、イラッときたり。
あんなに大好きで、大切に育ててきてもらったことを忘れて、一人前の口を利いて親を批判したりするんだよね。
この映画の子供たちを見ていると、辛くなる。

で、突然母親が倒れて、そのまま帰らぬ人となってしまう。いきなり一人ぼっちになってしまった父親。
これがまた橋爪さん、似合うっていうか、思わずなんとかしてあげたくなるような哀愁が漂うんだよね。

葬儀の際も、長男長女はさっさと切り上げて、通常の生活に戻りたいのが見え見え。
この時に一番最後まで残って父親の面倒を見たのが、末っ子の妻夫木君とその恋人役の蒼井優。
陰ではブツブツ文句を言いながらも、ほんのひと時父親との時間を持って、恋人に「息子をよろしく」って、その言葉を聞けて彼女はどれだけ嬉しかったか。行ってよかったって思ったよね。

ただ全編、きっと昔の映画のままを意識したんだろうけど、あの平坦な喋り方、気になった。
いまどきそんな話し方しないし、本当に、昔の映画を見てるのかと一瞬思ったくらいだけど、そこは監督のこだわりだったのかもしれないけど、違和感あったよ。

よかったのは、広島の自然くらいだったかな。
posted by じゃじゃまま at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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