2014年01月23日

【北のカナリアたち】

《★★☆》

すごい豪華キャスト!
満島ひかりに、宮崎あおい。森山未来に、松田龍平。小池栄子に、勝地涼。私の好きな俳優ばかり。

かつての教え子が殺人事件の重要参考人として行方を追われている。
20年前ある事故がきっかけで島を去った教師。その教師の元へ刑事が教え子の行方を尋ねてくる。
あの事故以来、初めて元教え子たちに会うはる先生。
あの事故・・・教え子たちはみなそれぞれに、あの事故に対して責任を感じている。

そして次々に明かされる教え子たちからの、あの時の事実。

合唱コンクールの独唱の奪い合いで、少女を追い詰めたと謝る子。
声が出なくなったのは、自分が少女にひどいことを言ったからだ、と告白する子。
あれは自殺の振りをしていただけで、そのせいで先生のご主人を死なせてしまった、と自分を責めている子。
事故のあと先生の悪い噂を振りまいたのは自分だと言う子。
そして、先生のご主人が嫌いだった、と白状する子。

先生にも秘密があった。夫は余命半年の命であった、愛する人がいた、それは夫も知っていた。

そして、先生はみんなと出会った故郷でもあるこの島にのぶを呼び寄せていた。

のぶの犯した罪にはきっと情状酌量とか正当防衛とかつくんだろうな。
20年前、結局歌えなかった歌を、先生はのぶと一緒に歌いたかったんだ。一人じゃないよ、仲間がいるよって。

だけど、中村トオルの存在・・・あれって、ふ〜ん。
っていうか、こんなこと往年のさゆりファンに怒られるけど、いくらなんでも実年齢を知っている私には、ちょっと抵抗があった。
柴田恭平と夫婦って・・・。いくら吉永小百合が若く見えるといっても、ちょっと・・・。

で、昔と今がちょこちょこと入れ替わるんだけどね、演じてるのが同じ吉永小百合だから、今なんだか昔なんだか一瞬迷うことが多々あって、どうなのよ、と思ってしまった。
日本アカデミー賞取ってたら、正直怒ってたかもしれない。よかった、取ってなくて。



posted by じゃじゃまま at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

【舟を編む】

《★★★》

映画のカテゴリーが恋愛になっていたけど、恋愛よりもヒューマンだよね。
大渡海という辞書作りにかける編集者たちの情熱の物語。

出版業界からすると、辞書なんて地味でダサいんだろうな。流行とは関係ないし、いまどき辞書かよ、って。
でも、私もずいぶん前に広辞苑かな、新しくなったとかっていうニュースを見て、ああ、一家に一冊必要だなって思ったんだよね。

わが家にも数冊、子供向けも含め辞書あるんだけど、確かに載ってない言葉あったりする。ついコンパクトなものを買ってしまうとそうなるのかも。

言葉はどんどん変わるし、電子辞書もいいけど、辞書作りって大切だな〜と。
私には根気がないので辞書部なんかに配属されても向かないけど、でもすっごくいい部署だと思った。
松田龍平がここでもいい味の役者さんだった。

かぐやさんとの馴れ初めが原作ではどうなってるのか分からないけど、映画ではあっさりしていて、どうして二人が結婚まで至ったのか物足りなかったよね。
三浦しをん氏はもともとそういうところ淡泊なのか、それとも映像では時間が足りなくてあっさりしちゃったのか、確かめたいので原作も読んでみようと思う。

じっくりいい作品だったけど、やっぱりこの前に観た【箱入り息子の恋】が強烈すぎてそれに勝る映画はいまのところない。

posted by じゃじゃまま at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【箱入り息子の恋】

《★★★★★》

素晴らしいの一言。
役所で14年間、昇進もせず記録係に在籍している主人公の天雫健太郎。昼休みには自宅に帰りお昼を食べ、退社時刻にはきっかり帰り、休みの日もずっとゲーム。
30歳過ぎてもそんな生活の息子を心配した両親が、婚活パーティに出席する。もちろん、親のための婚活で、会場には子供たちの履歴書を片手に、ああでもないこうでもない、と相手を探す。

趣味は貯金の冴えない健太郎の元へ(親の)来る親はいない。

やっと来た今井夫妻も、履歴書と本人の写真を見て、早々に席を立つ始末。

なんだかな〜、そりゃそうだよね〜。いかにもって感じの健太郎だもん。
今井夫妻の娘、奈穂子も家に閉じこもりがちの女性。

そんな二人が偶然出会う。
突然の雨の日、健太郎が傘を取り出し歩いていると、じっと自分を見つめる視線と出会う。まさか、こんな自分に?自分のことを見る女性がいるなんて・・・といった感じで見つめ返す健太郎だけど、女性は雨の中じっと立っている。
そうだ、傘をあげなくちゃ、と近づく健太郎。人と接することが苦手な健太郎は、女性をじっと見ることができなくて、傘を手渡すと逃げるように去ってしまう。

迎えに来た母親が傘を見ると、そこには先日の婚活パーティの履歴書で見た名前が・・・。

状況を察した母親は、さっそく天雫家に見合いを申し込む。

母親役の黒木瞳がいい働きをするんだな。去年のちょっとしたスキャンダルも忘れちゃうくらい、いい母親。
見合い当日、相手が健太郎だと知った奈穂子の父親は、早々に帰ろうとする。
が、ここで初めて健太郎は自分の気持ちを口にする。

奈穂子が視覚障害者と知っても変わらない健太郎。健太郎は、奈穂子が視覚障害というは、雨の中で出会った女性と見合いで再会できたことと同じくらいの事件で、視覚障害だけが特別びっくりっていうものではないんだよね。
実は、ここに健太郎のよさが出てるんだと思う。

逆に、父親の方が奈穂子の目が見えないことを同情し、特別視し、奈穂子を内側に追いやってるってことに気付いてもいない。
それを健太郎は見合いの場で、一生懸命訴える。
自分の欠点も、見た目で笑われることの辛さも、「奈穂子さんの見えてるものと、今井さんの見えてるものは違うと思います」と。
よくぞ言った、健太郎。冒頭から今まで君にこんな力があったなんて分からなかったよ、と思い切り褒めてあげたいくらい。

そしてそれは、奈穂子と奈穂子の母親にしっかり伝わった。

父親がどんなに反対しようとも奈穂子は健太郎が好きになった。そしてそれを応援する母親がいる。

健太郎の優しさがどんどん溢れてくる。なんだかな〜の健太郎が、どんどん素敵に見えてくる。見慣れてくると、それなりにいい男だし。
健太郎と奈穂子と、そして黒木瞳がいいんだ。

不器用な二人の恋に、障害が次々に襲う。もうあり得ないってくらいのでかいのが。
二人の恋に気付いた大杉漣演じる父親が割り込んでくる。それを止めようとする黒木瞳と徐々に夫婦のいさかいになり、目の見えない奈穂子が車に轢かれそうになったとき、体を張って守ったのが健太郎だった。

普通は命の恩人なのに、「これで二人も終わりだ!」と大杉漣は言う。そう、今度は大杉漣だけじゃなくて、健太郎の母親の森山良子までが反対派に回る。
うちの息子をこんな目に遭わせて、と謝罪に来る今井家を追い返す。

それでも二人の恋は止まらない。もういいじゃん、娘がそこまで想う人がいて、全然出世しなくても冴えなくても、相手もこれだけ娘を想っていてくれたら、なにが一番幸せかって分かるでしょう??大杉さんよ〜。

健太郎も一度は諦めようと思った。だけど、奈穂子が一人で二人で一緒に行った吉野家で泣きながら牛丼を食べてる姿を、そっと正面に座って見つめていたら、諦めることなんてできない。絶対離しちゃいけない。
健太郎は、自分の気持ちに正直になることを決めて、役所を飛び出し奈穂子に会いに行く。

二人にしか分からない合図でそっと奈穂子の部屋で抱き合う二人。こんなにも大事で、こんなにも好きなんだ。
なのにさ〜〜〜。ここでもまた来たよ、父親が。そもそも部屋に忍び込んでるんだから静かにしてればいいのに、笑い合うから声が聞こえて来ちゃったじゃない!
しかも!二人とも裸っていうのはまずいよね〜。親に見られたくない姿ナンバー1。親も見たくない子供の姿ナンバー1じゃない?

黒木瞳でさえ、さすがに目を覆っていたね。娘のそんな姿を見てしまった父親は、もう大変。死んじゃうよ、ってくらい健太郎を殴り、挙句に健太郎は二階のベランダから転落してしまう。
もう絶対死んだ、と思った。
娘をキズものにした健太郎を許すはずもなく、そして我が息子が素っ裸のままベランダから転落させられたら、天雫家ももう絶対に許さないだろうな。

と、そんな展開になりそうなところだけど、それでも二人の想いは止まらない。きっと健太郎の両親はもう息子のために、健太郎の気持ちを優先する日も近いはず。
奈穂子の母親も、やっぱり最初から最後まで奈穂子の味方で、二人を応援し続ける。満身創痍の健太郎が、今度は病院のベッドから奈穂子に宛てて点字で送り続けるラブレターを嬉しそうに渡しに行く黒木瞳、あんたは本当にいい母親だよ。

大杉漣だけは、どんな風に折れるかは想像つかないけど、奈穂子は絶対に負けないし、貫くと思う。どれくらいかかるか分からないけど、いつか折れるはず。
そんな風に心の中にいつまでもずっとずっと奈穂子と健太郎の恋が存在し続ける。見たのは2013年だったから2013年一番いい恋愛映画だった。これが2014年も抜かされないことを祈る。

健太郎役の星野源さん、病気のため一時活動休止ってなってたけど、復帰したみたいで本当によかった。そしてこの映画、本当にありがとう。


posted by じゃじゃまま at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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